[“空飛ぶノミ”って?!] ロイヤルエンフィールドの新しい電動バイクブランド「FLYING FLEA」
ロイヤルエンフィールドは、市街地向けのまったく新しい電動モビリティブランドとして「フライングフリー(FLYING FLEA)」を立ち上げ、2台の電動バイクを発表した。 【画像】ロイヤルエンフィールドの電動バイクブランド「FLYING FLEA」(×21枚)
123年以上の歴史で迎える大きな節目として電動バイクの新ブランドを構築
250~750ccのミドルクラスバイクで世界的に存在感を放っているロイヤルエンフィールドが、新しい電動バイクブランド「FLYING FLEA(フライングフリー)」を立ち上げ、クラシックスタイルの「FLYING FLEA C6」とスクランブラースタイルの「FLYING FLEA S6」という2台のニューモデルを発表した。 市街地モビリティを主眼とした電動バイクであり、このうちC6を2026年初に発売すると予告している。 フライングフリーのイメージの素になっているのは、第二次世界大戦中にパラシュートで空中投下するために設計されたバイクで、戦後には都市部のモビリティとして民間にも受け入れられたというもの。当時のフライングフリー号は125ccのエンジンを搭載し、ガーターフォークを採用した軽量スリムな車体が特徴だったようだ。 ちなみに“フリー”とはFREEではなくFLEAのことであり、小さな虫の“ノミ”を意味する。フリーマーケット=ノミの市の語源になったことでも知られている(かもしれない)が、小型軽量のバイクをパラシュート投下する様はまさしく空飛ぶノミといったところだったのだろう。 これをイメージソースとしたフライングフリーC6は、ガーターフォークを継承しながら、左右に2本のショックアブソーバーを持つダブルウィッシュボーン構造としているのが特徴。リヤサスペンションはカンチレバー式で、駆動方式はベルトドライブだ。 ロイヤルエンフィールドは過去数年にわたってEVの研究開発とインフラに多額の投資を行っており、インドと英国に200人以上のエンジニアを含むグローバルなチームを構築してきた。また、インドのチェンナイにEV製造工場を建て、スペインの先進的なオフロード電動バイクで知られるバルセロナのStark Futureに投資。コネクテッドEVの開発、モーター、バッテリー、BMS(バッテリーマネジメントシステム)、ソフトウェアなど、すべてをロイヤルエンフィールド社内で開発しているという。