映像データ活用でセキュリティー対策促進 新サービスを6月から提供へ キヤノンS&S
キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)が、中小企業のITを支援する「まかせてIT DXシリーズ」に、システム設計から選定、導入、運用、保守を支援する「映像ソリューション」を追加し、6月14日から提供を開始する。 人手不足、特に専任のIT人材がいない中小企業向けに2021年から提供している「まかせてIT DXシリーズ」は、これまでに情報漏えい対策などに対応する「安心パック」、パソコン(PC)やサーバー、ネットワーク機器などの保守・運用サービスや電帳法導入支援サービス、経営や人材育成の支援サービスを展開。2月からは「介護ソリューション」の提供も開始した。 「映像ソリューション」を追加した背景には、巧妙化するサイバー攻撃だけでなく、経営資産を守るためのフィジカル空間(現実空間)におけるセキュリティーなど、サイバーとフィジカル両面での対策が不可欠になっていることがある。ネットワークカメラを導入しても、中小企業は専任人材が不足しており、運用面での課題が出てくるため、映像データの利活用による「業務効率化支援」も必要になっている。 「映像ソリューション」は、ビデオ監視とアクセスコントロール用の映像プラットフォーム「Axis Camera Station」に各種ハードとIoTデバイスやアプリケーションを連携させ、運用、保守を支援することで、監視業務の負荷軽減や安心・安定の稼働環境を実現する。これにより、フィジカル空間の不審者侵入や盗難、イタズラ、監視人員の最適化、映像基盤の適切な運用管理などが可能になる。 今後は介護、幼稚園・保育園、製造業の安全対策をはじめ、建設業の資材・重機置き場など業種を特化して展開していく予定。 「まかせてIT映像ソリューション システム設計・導入サービス」はオープン価格、「同 保守運用サービス」は税別年4万8000円から。
電波新聞社 報道本部