意味のない言葉が有機的につながっていく作品群 コラージュ作家MARCOMONKこと大石祐介インタビュー
続けているとクオリティーは上がっていきますから、数カ月間没頭していたらできる幅が広がっていって、信頼している先輩からも評価してもらえたタイミングで「仕事にする」って宣言をした後すぐに「ニューバランス(NEW BALANCE)」に声をかけてもらったんです。
WWD:すごいタイミングですね。
大石:アシストしてくれたのは三浦大知くん。コラージュをInstagramにあげたら、大知くんが反応してくれて。その時、大知くんは「ニューバランス」のコラボTシャツ企画があって、そこに参加することになりました。ニューバランスを着た大知くんの写真はいっぱい撮ってたから、その素材で作りました。本人と分かるような感じのコラージュじゃないけど、一発OKだったのでありがたかったですね。それより、元々仕事は一緒にやっているけど、見ててくれたのは素直にうれしかった。その後もコンスタントにアーティストの宣材とかアルバムジャケット、コロナ禍には、札幌のノットホテルでマスクのデザインになったり、どんどん進んでいった感覚です。
WWD:写真も映像もコラージュも誰かから影響を受けたりしたことはありましたか?
大石:何かに影響されたというよりも、同い年の彫刻家の小畑多丘の存在。彼の作品はもちろん言うまでもなくめちゃくちゃすごいんですけど、それ以上に存在自体が素晴らしくて、同い歳という事もあって、一緒に遊んだり、踊ったり、身近にいると刺激たっぷりなので、そういった意味では影響受けてるかもしれないですね。後は、「グッド エラー マガジン」の編集長でもあり、“THE FASCINATED “というサボテンのプロジェクトをやってるyoqo くん。彼のセンスは最高で、やることなす事全てが自分の中には無い発想でクリエイトしていくので、身近に居ながらハッとさせられるし、影響を受けるというよりは、じゃあ自分は何ができるかなという気持ちにしてくれる1人です。