財布にやさしい麦茶の作り方は「煮出し」と「水出し」どっち?風味や保存期間の違いはあるの?
夏になると消費量が増える「麦茶」。家族が家にいるお盆や夏休みには、1日に何回も作っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで気になることが「水出し」「お湯出し」「煮出し」の抽出方法の違いです。味や日持ちする日数、料金などは、どのように違うのでしょうか? 今回は、麦茶作りにかかる費用と保存可能期間などについてご紹介します。
麦茶1リットルを自宅で作った場合にかかる費用
麦茶1リットルを作った場合、麦茶バッグの原価と水道光熱費はいくらくらいになるのでしょうか。54袋入り希望小売価格460円(税込み506円)のティーバッグ麦茶1リットル用1袋を使って、水出し・お湯出し・煮出しの3パターンで、比較してみましょう。 ■水出し麦茶の場合 まずは、水出し麦茶の金額を計算します。 麦茶54袋で税込み506円のため、1袋はおよそ9.4円です。水道水の料金は、地域によって異なるものの、仙台市水道局によると、水道水1リットルの値段はおよそ0.2円となります。水出しの場合、そのほかに費用はかからないため、9.4円+0.2円で1リットルの麦茶が約9.6円でできることになります。 なお、麦茶のなかには水出しには対応しておらず、お湯出し(煮出し)専用のものもあります。近年では大手メーカーを中心に手軽さが重視されている傾向にあるため、低価格帯のものでも水出しに対応した麦茶が一般的です。反対に、栄養価やお湯出しならではの風味を重視した麦茶がお湯出し専用として発売されるケースが多いようです。 ■お湯出し麦茶の場合 次にお湯出し麦茶で考えてみましょう。 まず、水道代と麦茶1袋は、水出し同様に約9.6円です。中部電力ミライズ株式会社「カテエネ」によると、ガスコンロでやかんの水1リットルを沸騰させた場合にかかる費用は、310秒加熱して2.24円とのことです。お湯出し麦茶の総額は9.6円+2.24円で約11.84円となります。