【松下洸平さん×松下優也さん】「どう相手と仲良くなる?」2人のコミュニケーション術や、運命的なW松下の裏話も!『ケイン&アベル』特別対談
優也:僕の洸平さんのイメージは、穏やかで優しそうだなと。今日会って話してみたら、やっぱり超穏やかで超優しかった(笑)! 洸平さんの活動って、役者が片手間に音楽をやっている感じの表現ではないんです。そんな部分でもリスペクトできるし、歌い方や捉え方もすごく好きです。お酒を飲みながらいろいろ話せるのが楽しみだし、今は見えていない“ちょっと悪い”部分も引き出したいと思っています。きっと穏やかで優しいだけじゃないはずだから(笑)。 ―――原作は世界的ベストセラーとして多くのファンから愛されています。原作を読んだ感想と、それを役にどう落とし込もうと思いましたか。 洸平:原作と、過去に放送されたドラマも少し見させてもらいました。ケインとアベルは生まれた日は同じだけど性格も違うし、生まれ育った場所や環境も違うから野心も違います。僕が演じるケインは裕福な家庭で育ったこともあり内に燃える炎がずっとあるタイプで、アベルは何度も苦しい目に遭いながらも這い上がってくるタイプ。対照的な2人が交わらずに終わり、最後に小さな友情だけが残るという物語がすごく面白いなと思いました。台本にも仲良くしているシーンなんて一つもないんですよ。それをどう作っていくのかが楽しみですね。
優也:今年2月にミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』でジョナサン・ジョースター(ジョジョ)をやらせてもらったのですが、ケインとアベルは、ジョジョとディオみたいだなと思っていました。別な人間だけれど2人で1人、表裏一体というか。作品を作っていく上で“自分はこうだ”と提示していくことも大事ですが、それ以上に相手を理解することで自分の役が分かりそうな気がしています。『ジョジョ~』を作っていく過程でも、それをすごく感じていましたから。2人のシーンは多くないですし、何か感動的なシーンがあるかと言えばそうでもないのですが、相手に自分の役のヒントが隠されていそうだなと思います。洸平くんのケインと対峙するのがとても楽しみです。 洸平:今手元にあるのは直訳された台本で、セリフをこれから微調整していく感じ。優也くんの言う通り、稽古をしながら相手の動きや仕草を確認して、その逆を責めることで自身の役と物語ができていくのかなと思います。歩き方、喋り方、座り方。そこからどう対照的な人物を作っていくのかが面白いと思います。2人が遠ければ遠いほど衝突する意味が分かると思うので、優也くんのことをしっかり見て、行動していきたいと思います。