「ワンビル」開業する西鉄社長「持ちうるスキル投入し天神のにぎわいを最大限創出しよう」…仕事始めで訓示
多くの企業で「仕事始め」を迎えた6日、九州の主要企業では、トップが年頭の訓示で新たな挑戦を呼びかけるなどして、社員に奮起を促した。 【写真】「天神コア」、西鉄が初めて手がけた大型商業ビル…「ギャルの聖地」に
4月に福岡市・天神で大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング」を開業する西日本鉄道の林田浩一社長は、約380人の社員を前に、「持ちうるスキルやノウハウ、エネルギーを惜しむことなく投入し、天神のにぎわいを最大限に創出しよう」と呼びかけた。
北九州市の液化天然ガス(LNG)受け入れ拠点「ひびきLNG基地」に約500億円を投じてタンクを増設する計画の西部ガスホールディングスでは、加藤卓二社長が社員向けの動画で「(新たな)需要獲得の挑戦が動き出す。座礁させないよう不退転の決意で経営に臨む」と力を込めた。
九州電力の池辺和弘社長も動画で、相次ぐ半導体工場の新設などで電力需要が増加する見通しを示し、「カーボンニュートラル(脱炭素)と電力の安定供給を両立させていくことが必要だ」と強調した。
一方、西日本シティ銀行の村上英之頭取は福岡市で開いた賀詞交歓会で、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出や好調な訪日客の需要を引き合いに出し、「九州経済は昨年に続き、全国を上回る成長が見込まれる」と期待感を示した。