大分の魅力をアートで再発見!「Oita Cultural Expo! '24」の見どころ6選。
「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」の開催にあわせ、大分県にてスタートした「Oita Cultural Expo! '24」。国内外で活躍するアーティストの展覧会やカルチャーイベントが県内4地域で開かれるのをはじめ、住民のガイドによるアトリエ訪問や、地域の食文化を体験するバスの旅、カルチャーツアーが行われる。大分市と別府市のカルチャーイベントを中心に、見どころをご紹介!
見どころ1. Yottaの巨大こけしバルーン『花子』が大分駅前に出現!
JR大分駅北口前広場にて「えっ、こけし?」と驚いてしまうのが、木崎公隆と山脇弘道による現代アートユニットYotta(ヨタ)の手がけた『花子』だ。和やかに笑みを浮かべた全長12メートルのこけしのバルーンが寝転んでいるが、なぜこけしなのだろうと思うかもしれない。 アーティストの山脇は温泉地の良い気を運ぶ土産品でもあるこけしが祖母の家にあったことから、それを大きくして大分の人々に良い気を届けたいと、巨大なこけしを県の中心に置くことを考えついたという。誰もがスマホのカメラを向けるほど、物凄いインパクトだ。
見どころ2. アートの宝庫!大分の中心市街地。 ~アーケード商店街にある『金時』と『穀』。OPAM、さらにはストリートアートまで~
大分の中心市街地へと歩いていくと、アーケード商店街のガレリア竹町ドーム広場にはYottaによるレトロな車を用いた作品、『金時』と『穀』(たなつ)がお目見え。トヨタ・センチュリーに派手な装飾を積載した『金時』は単なる改造車ではなく、石焼き芋車というから驚き。トランクの焼き釜で薪を使って、実際に芋を焼き上げることができる。 デコトラのような焼き芋販売車『金時』。実際に焼き芋を販売している。もともとは2010年に行われた「六本木アートナイト」へ出品するために作られた。金色に染まる車体と「石やきいも」と看板に書かれた装飾が目立つ。今回の芋は大分県特産の「甘太くん」を使用。
白い『穀』は米に圧力をかけて作る「ポン菓子」の製造・販売車だ。大砲のような機械でポン菓子を作ることができ、突発的にデモンストレーションも実施される。このほかYottaは『くじらのカーニバル』や『青空カラオケ』などの作品を中心市街地各所に設置するだけでなく、府内五番街に設けたアトリエにて公開制作も行う。"鬼の存在"に着目して制作を続けるYottaは、国東半島に鬼の伝説が残ることに興味を抱き、自然がダイナミックで人々の熱量を感じる大分の地がとてもおもしろいと言う。