巨人・落合博満41歳が猛批判「はっきり言って、原辰徳」“落合vs原”…30年前オフにバチバチの論争「原がしっかりしてたら巨人移籍なかった」
落合「はっきり言って、原辰徳」
そして、落合は正月を過ごした和歌山・太地町の「落合博満野球記念館」で、起伏の激しい記念館の周囲をひたすら歩き、痛めた下半身をウォーキングで元の状態に戻していった。 1月11日にはジャイアンツ球場に姿を現すと、78日ぶりのランニングで70メートルほどの距離を5回走ってみせた。さらには古巣・東芝に招かれ、労働組合本社支部主催の新春セミナーでの発言が週刊誌を賑わす。 「広島では正田や高橋慶らが必ず球場入りする前に汚ない室内練習場で汗を流す伝統を作ってきた。それを引き継いでいるのが、今の前田であり江藤であり金本。巨人にも長嶋さんや王さんのころはそういう伝統があったはず。しかし、それをやらなかったのが原辰徳なんです」(週刊宝石1995年2月16日号) 聴衆に向かって、「はっきり言って原辰徳。これがしっかりしていたら、オレ、巨人に行く必要なかったもん。みなさんもそう思いませんか?」と話を振ると、会場では拍手が起こったという。両者は十数年後にお互い監督として激しくやり合うが、その争いの萌芽はすでにあったのだ。リップサービスは続き、話題は未来のチーム編成にも及んだ。 「巨人は、なんとしても清原(和博)を獲らなければだめ。桑田、槙原、斎藤もピークを過ぎたが、清原を獲ればあと5年は優勝争いができる。これが大森や吉岡を一軍で使うようでは、間違いなく5位か6位でしょうね」(同前) 移籍1年目は周囲に気を遣ったおとなしい言動が多かった落合だったが、久々のオレ流節の復活だ。まるで長嶋監督の「落合には毒があります。去年あたり、その毒性がウチに来て、すっかり薄くなったんで、ここらあたりでもう一度……なんですね。孤独の中で養われた“何か”を、みんなに示してくれることを願っているんです」(週刊ベースボール1995年4月10日号)という言葉に呼応するように、生え抜き選手たちの仲良しグループに入っていくのではなく、あえて距離を取ることで緊張感を保っているようにも見えた。
【関連記事】
- 【前編を読む】「(落合さんの年俸)どうかと思う」原辰徳がまさかの苦言…落合博満“4億円超”に不満だった巨人ナイン「落合vs原」1994年オフの言い争い
- 【貴重写真】「落合がマジギレしてる…」激怒する落合40歳&「ニコニコ笑顔2ショット」の落合・原、「20代のカッコいい」落合まですべて見る(30枚超)
- 【《松井との不仲説》編を読む】落合博満42歳が苦言「巨人の若手は練習をやらされてるよ」落合vs松井の不仲説「正直に言います…」21歳松井秀喜が落合に宣戦布告した日
- 【《巨人FA移籍》編を読む】「テレビ生放送で落合博満がいきなり…」40歳落合の巨人FA移籍は事件だった…ナベツネ「ウチなら5億円出す」原辰徳は不快感「落合さんは筋違い」
- 【《18歳“ニート”落合》編を読む】「所持金はわずか5円だった」18歳落合博満、“失敗続き”の日々「練習はサボってばかり」高校野球のシゴキを嫌った男が25歳でプロになるまで