ニコン、「Z 9」新ファームで動画撮影強化。シャッターアングル設定可能に
ニコンは17日、フラッグシップのフルサイズミラーレスカメラ「Z 9」のファームウェアVer.5.10を公開。本格的な動画撮影へのニーズに応える新機能として「シャッターモード」を追加。動画撮影時のシャッターアングル(シャッター開角度)を5.6~360度の角度から15段階で設定できるようになった。 これにより、フレームレートの変更に合わせて毎回シャッタースピードの値を設定する必要がなくなり、常に使用したいフレームレートに対して最適なモーションブラーが得られるようになるという。 さらに動画ユーザーの使いやすさを追求し、ゼブラ表示の色が変更できるようになったほか、ヒストグラムやウェーブフォームモニターといった輝度情報表示の透明度や表示位置を大きさと併せてカスタマイズ可能。コントラストが強いシーンなどでも適切な露出を確認しながら撮影できる。 ■ モバイルアプリ「NX MobileAir」も進化 PCを介さず高速で画像を送信することで、プロフェッショナルのワークフローの効率化をサポートするモバイルアプリ「NX MobileAir」(Android版のみ。iOS版は開発中)も進化した。Frame.io機能対応カメラはZ 9、Z 8、Z6 III。 アドビのクリエイティブ コラボレーション プラットフォームであるFrame.ioの「Camera to Cloud」への対応を開始する。NX MobileAirでの動画転送は初めての対応。なお、Frame.io機能対応カメラはZ9、Z8、Z6III。 新バージョンでは、撮影した動画ファイルを自動/手動でFrame.ioにアップロード可能。クラウド上でデータの共有、共同作業を完結できる。動画ファイル選択の際には、レーティングやファイル形式でのフィルタリングも可能。 Frame.ioへの対応によって、動画制作における撮影から編集、納品までをシームレスにつなぐことで、ワークフローを効率化。特に、報道やスポーツシーンなど、スピード勝負の現場において便利という。
AV Watch,山崎健太郎