Sonos初のヘッドホンはデザインも音も良し。だけど少し高いかな
一番の懸念はエコシステム
Sonos Aceのウリの1つにオーディオスワップ機能があります。これ、コントロールキーの長押しで、Sonos AceとサウンドバーSonos Arcの音を切り替えできるというもの。 わかります? つまりこの機能はSonos Arc使っている人向けの機能ということ。Sonos Arcって800ドル(日本価格:13万4800円)もするんですよ。周辺機器との目玉連携機能がこれって、さすがにちょっと限定的すぎませんか? 後発表で、BeamとRayサウンドバーにも近日対応すると発表されました。ですがSonosの別のスピーカー、例えば広く人気のある360ドルのEra 300で同じ機能が使えたら、恩恵を受けられるSonosファンも多くなるし、意味があると思うんですけどね。 スワップ機能自体は、シームレスでクイックで文句なし。また、ヘッドトラッキングありのDolby Atmosにも対応しています。 その他の懸念事項としては、音声アシスタントもありません。音声アシスタント発動に使えるボタンはあるのに、今使える音声アシスタントはいない状態。あと、防水じゃないのも気になります。これから夏になるので、水に弱いと思うとビビっちゃいますよね。 着脱認識あり。つまりヘッドホンを外すと音楽が停止、着けると再びプレイします。複数接続可能で最大2台まで。接続はWi-FIなし、Bluetoothのみ。イヤホンジャックとType-Cケーブルあり。 折りたたみは不可。代わりにイヤーカップがくるっと回って、なるべく薄い状態でケース収納できるようになっています。これはSonosの独自調査で、折りたたみよりもフラットになる方がラップトップやタブレットなどと一緒に持ち運びしやすい、カバンに収納しやすいという消費者の意見によるものだそう。
総評:高い!
見た目良し。音良し。でも高い。 この価格帯なら当然期待する機能が付いていないですから。アピールされているスワップ機能もSonos Arc持っていないと使えないし。他のサウンドバーにも拡大対応する予定といいますが、それだけを頼りに今購入するのはちょっと不安。 防水もないし、Wi-Fi接続もないし、音声アシスタントもいないし…。ノイキャンもいいけど、最高ではない。ライバルと肩を並べるには物足りません。 物理ボタン含めデザインは好きなのですが、それだけで機能性も重要なヘッドホン、それも高額ヘッドホンを買おうとは思えない。それが正直な感想です。 ・いいところ:目を惹くデザイン、着け心地よし、物理コントロールが神、リッチで空間が広がる音質 ・残念なところ:スワップ機能が使えるのはSonos Arcのみ、防水なし、音声アシスタントなし、ノイキャンがフツーすぎる
そうこ