「大接戦」の予想がなぜ“早期決着”に?トランプ大統領が返り咲き 世界経済や日本への影響は?【news23】
■トランプ氏が支持得た要因 「民主党政権への不満」や「不法移民対策」か 藤森キャスター: NEWS DIGアプリで、『アメリカ大統領選挙』について、アンケートを行ったところ、以下のような結果となりました。 Q.今回の選挙 トランプ氏が支持を得た最大の要因は? 「経営手腕」…7.4% 「外交手腕」…3.0% 「民主党政権への不満」…47.5% 「ハリス氏への抵抗感」…9.8% 「セレブへの反感」…1.8% 「“変化”を求めたから」…18.4% 「その他・わからない」…12.1% 小川キャスター: トランプ氏が支持を得た要因の「民主党政権への不満」には経済対策も含まれると思いますが、他にはどういったことが考えられるのでしょうか。 渡辺靖 慶應大学教授: やはり不法移民対策があると思います。バイデン政権が発足したころ、多いときは1日に5000~8000人ぐらいが国境沿いに集まってきていました。 アメリカの場合、審査している間は国内に滞在できるので、税金を使って移民の世話をしているのに、何の見返りもないということになります。そうした不満が、ハリス氏の敗因の一つになったと思います。 ■為替はドル高・円安基調に? どうなる日本経済 藤森キャスター: トランプ氏が次の大統領になり、今後の4年間はどうなるのでしょうか。 【トランプ氏の主要な政策】 <関税> ●輸入製品に10%~20% ●中国には60% <税金> ●法人税率の引き下げ ●個人所得減税など「トランプ減税」恒久化 <気候変動・エネルギー> ●パリ協定からの再度脱退 ●化石燃料の生産拡大 コストダウン 輸入製品に10%~20%の関税をかける、中国には60%…と、かなり思い切った政策ですが、本当にやるのでしょうか。 渡辺靖 慶應大学教授: もしかすると選挙中のいわゆるブラフかもしれません。 ただ、関税政策は大統領の権限でできないことはないので、本当に中国に60%の関税をかければ、中国も黙っていないでしょう。相当な貿易戦争になると思います。