【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド
新型コンチネンタルGTスピードのために開発された完全新設計のパワートレインであり、600psを発揮する新設計4L V8エンジンと190psを発揮する電気モーターを組み合わせた新パワートレインのシステム最高出力は782ps、0-100km/h加速3.2秒、最高速度335km/hと発表された。 システム最大トルクは101.97kg-m。W12エンジンを搭載した現行のコンチネンタルGTスピードの最大トルクが91.77kg-mであり、11%以上増加した。システム最高出力は659psから782psへと19%増加している。 新型コンチネンタルGTスピードは第2世代のスーパースポーツやコーチビルドのバトゥールを上回るベントレー史上、最もパワフルなモデルとなった。 強力なパワーが8速デュアル・クラッチ・トランスミッションとエレクトロニック・リミテッド・スリップ・デファレンシャル(eLSD)を介して4輪に伝達され、あらゆる状況で傑出したパワーデリバリーと確かなトラクションをもたらし、このシステムは、センターデファレンシャルを介して前後のトルク配分を最適化し、左右のトルクはブレーキを使用して正確に制御するという。 ■新パワートレインの核となるのは次の3つ 600ps/81.58kg-mを発揮する新設計V8エンジンには従来の従来のバキュームシステムを廃止し、燃料噴射圧力がこれまでの200barから350barに上昇しているため、よりクリーンな燃焼が可能となり、排ガスが低減されたという。 ターボラグは電気モーターによって打ち消され、シングルスクロールターボチャージャー2基を使用しているため構造がシンプルで、より高温でターボチャージャーを作動でき、排ガスを最小限に抑えることも可能、更に電気モーターの使用時にエンジンを完全に停止できるため、気筒休止のためハードウェアは必要ないという。 190ps/45.89kg-mを発揮する電気モーターはトランスミッションハウジング内にあり、エンジン低回転時やシフトチェンジ時に電気モーターが大きなトルクを供給し、この上なくスムースな走りを実現する。 25.9kWhのバッテリーをリアアクスル後方に搭載することによって重量配分を最適化。バッテリー容量の最大85%を使用可能となったことに加え、新型GTスピードではEV走行、エレクトリックブースト、回生ブレーキなど、選択されたモードに応じてエネルギーフローが管理される。特に注目すべきは充電モードで、エンジンの動力でホイールが回転すると同時にバッテリーが充電される。 新型コンチネンタルGTはクラスをリードする新パワートレインが最高のパフォーマンスを発揮し、競合車を寄せ付けないとベントレーは語る。 これまで以上に出力とトルクが向上したことに加え、CO2排出量と燃料消費量は従来のガソリンエンジンの10分の1ほどと大幅に低減されており、刺激的なドライビングから、静謐でリラックスしたラグジュアリーなEV走行まで、実に幅広いシーンに対応する走行性能を備えているという。 V8エンジンと電気モーターの組み合わせにより、ベントレーのエンジニアは全回転域でパワーとトルクを向上させることに成功し、低速域から中速域にかけては電気モーターによるブースト効果によって力強い加速が可能となり、高速域ではV8エンジンの向上したパフォーマンスが存分に発揮される。 エキゾーストノートの開発にも貪欲に取り組み、電子制御で人工的にサウンドを強調するのではなく、クロスプレーンの特徴を活かしたサウンドとなっていると述べた。 静謐でシームレスな運転を楽しめるEVモードも魅力のひとつであると彼らは付け加える。電気モーターだけで190ps/45.89kg-mを発揮し、ほとんどのシーンで問題なく車の流れにのることができるため、EVモードではアクセルを最大75%まで踏み込んだ状態で140km/hまで出すことが可能だ。 バッテリーチャージャーとバッテリーの容量が大幅に改善され、最大充電電力は11kW、満充電までわずか2時間45分ほどとなった。