「年収1000万円」なのに毎月2~3万円ほど足りなくなります。趣味のアウトドア費を減らせば「赤字解消」できますか?
貯金は収入が多ければ必ずできる、というものではありません。おひとりさまでも家庭を持っていても、年齢にかかわらず家計管理ができていなければ貯金ゼロ、あるいは赤字になることがあります。いわゆる高所得なのに貯金ができない・毎月赤字、という場合には、生活スタイルを見直すと同時に、貯金できる仕組みを作ることが大切です。FPが詳しく解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
お金が貯まらない人の傾向
収入が十分あるのにお金が貯まらない人は、以下のような特徴が見られます。 ・住宅ローンや車のローンが過度に重い ・飲食費や交際費が多い ・無駄遣いが多い(節約の意識が低い) ・収入に見合わない生活水準をしている(見えを張りがち) ・衝動買いが多い ・家計管理ができていない(何にお金を使ったのかわからない) ・ギャンブル依存症がある ・儲け話にだまされやすく、詐欺に遭いやすい ・お金を貯める気がない、あるいはお金がなくてもまったく気にしない ・借金に対して抵抗感がない 特に問題なのは、お金がないことに不安を感じない人や、なければすぐに誰かに借りる人です。こうした人は、ほしいものを借金してでも手に入れようとする傾向があります。 お金にルーズな人は、親族や友人に迷惑をかけるリスクを意識していないことがあるようです。これはギャンブル依存症と同様、依存症という一種の病気と考えられます。このような場合、家族の助言も「余計なお世話」と受け取られることがあり、専門家のカウンセリングが必要になるケースもあります。依存症と思われる場合は、家計管理の前にその治療が必要です(※1、※2)。
現状分析から始める
今回の相談者はお金が貯まらないことに悩んでいますので、依存症ではないと考えられます。趣味のアウトドアレジャーが本当に問題なのか、他に無駄遣いはないのかを確認した上で、効果的な対策を考えましょう。アウトドアレジャーが大切なリフレッシュ手段であれば、無理に削減せず、他の支出を見直すほうが良いかもしれません。 まず、お金の使い方を現状分析することが重要です。お金の貯まらない人は、何にお金を使っているのか把握していないことが多いでしょう。現状分析のためには3ヶ月程度家計簿をつけることが必要なのですが、家計簿をつけるのが苦手な人には難しいかもしれません。 その場合、キャッシュレス決済の活用をおすすめします。現金での支払いを避け、クレジットカードやスマホ決済を利用すると、利用明細や利用履歴から、何にどれくらいお金を使っているかが明確になります。 (注意)この方法は借金が増える危険がありますので、依存症の人にはおすすめしません。