ラグジュアリー小売業者 ファーフェッチとマッチズが安売りの対象となった理由:Luxury Briefing
疑問が残るネッタポルテの今後
ファーフェッチとマッチズがともに屈辱を味わったいま、3大ラグジュアリーオンラインマーケットプレイスの第三のメンバーであるネッタポルテが今後どうなるのかについては疑問が残る。今年ネッタポルテの売上は10%減少し、1億3700万ドル(約195.1億円)の損失を出しており、親会社であるリシュモン(Richemont)のほかの成功したポートフォリオにとって負担となっている。計画ではファーフェッチと一緒になることで、両マーケットプレイスは繁栄するはずだったが、提携が白紙になったことで、ネッタポルテも同様に安値での売却という窮地に追い込まれる可能性がある。 「ブランドは自社のダイレクトチャネルでより賢く販売するようになり、卸売業者との直接的な競争が発生している」とアトキンソン氏は言う。「時が経つにつれて、ターゲティングがより難しくなり、メディアコストの増加とともに、当然ながら新規顧客の獲得にさらにコストがかかるようになっている。ファーチェッチによる買収が失敗に終わったため、1月にはユークス・ネッタポルテグループが同じような安値で買収されることが予想される」。 [原文:Luxury Briefing: How did 2 luxury retailers end up in the bargain bin?] DANNY PARISI(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)
編集部