「憧れのタワマン生活」が一転…!《タワマンの低層階》に住む家族が味わった、残酷すぎる「格差の現実」
「ああいうのは一部の人達だけだよ」
スポーツが得意な悠真は、あっという間に野球チームのエースに躍り出ることに。だが、そのことがきっかけで、舞は同じタワマンの高層階に住む堀家の母親から嫌味を言われ始めるようになる。 困惑する舞に、同級生の陽斗の母親・香織が「気にしなくていいよ」と、声をかけてきた。 慶應大学を出てバリキャリとして働く香織は、女性同士のコミュニティにうまく馴染むことができず、ママ友もほとんどいないと明かす。野球チームの母親たちのコミュニティにも、うまく打ち解けることができないようだった。 実際、バリキャリと専業主婦の女性では互いに価値観も異なるのか、窓際さんいわく「子供の習い事などを除き、基本的には交わらない」ことが多いのだという。 「そこまで露骨なヒエラルキーはないとは思いますが、スポーツ少年団の場合は子供の活躍ぶりで親の立ち位置が変わることもあるようですね。とはいえ、共働きの家庭も増えているので、親の集まりにあまり顔を出さないキャリア志向の母親も多いようです」(窓際三等兵さん)
「東京……ちょっと怖いな」
舞が香織に受験のことを尋ねると、「タワマンの子はほぼ受験すると思うよ。公立に行く子はほとんどいないと思う。受験するならすぐにでも塾に入れた方がいいよ」と、教えてくれた。香織の家では、塾に通わせ始めたのは小学2年生からだという。 野球ばかりではダメなのかと心配になった舞は、香織の息子・陽斗も一緒だからと、悠真に塾の体験テストを受けないかと持ち掛ける。 素直に感心する夫と悠真を横目に、舞は内心、子供同士でも親の職業の話をすることに「東京……ちょっと怖いな……」と、ショックを受けるのだった。 「基本的には何もわかっていないのでしょうが、小学生になると○○君ちは△△階だから~みたいなことを言う子もいますね。高学年にもなれば親の職業や社会的階層というものを意識することもあるでしょう。とはいえ子供ですから内容は可愛いものです。偏差値の話も、スポーツができる、できないと同じようなレベルだと思いますよ」(窓際三等兵さん) ・・・・・・ 後編記事『「さすが最上階」「気圧が低くてお米が固くなりそう」ママ友たちが繰り広げるマウント合戦に震撼…「タワマン」階層格差の実態』につづく……。
週刊現代(講談社)