“パンダ愛”が止まらない! 歌舞伎俳優・中村莟玉×「アドベンチャーワールド」飼育員の熱烈トーク!!
突然ですが、日本で「パンダを見る」なら、どこが一番いいかご存じですか? 上野動物園? それも正解なのですが、大正解は和歌山県の白浜町にある「アドベンチャーワールド」。長らく日本で最多の飼育頭数を誇り続け、いまは母パンダとその子どもたち、4頭のパンダファミリーが同ワールドで暮らしています。 パンダが三度の飯よりも好きで、趣味もパンダ! という歌舞伎役者の中村莟玉(かんぎょく)さん(27歳)は、好きが高じて二度アドベンチャーワールド(以下、パーク)を訪れ、4月10日には東京・銀座松竹スクエアで開かれた「春のパンダトーク」にも登場。飼育員の品川友花さんとパンダ愛あふれる対談をおこないました。(写真提供/アドベンチャーワールド)
「歌舞伎の話はなし! パンダだけ!!」
中村:こんなに多くの方にお集まりいただき、ありがとうございます。今日、私は歌舞伎の話はいっさいしません! パンダだけでいきたいと思っております。 品川:中村さんのパンダ愛は有名ですが、いつからそんなにお好きに? 中村:私が通っていた中高一貫校が上野に近くて、そもそもパンダになじみがあったんです。中学2年生のとき(2011年)、上野動物園に来た2頭のパンダ(のちのリーリー、シンシン)の名前をつけませんかとの募集が学校にも届いていましたし。そして2017年、リーリーとシンシンの間にシャンシャンが生まれて……。翌2018年に、友人が倍率の高い抽選をくぐり抜けて観覧チケットを当ててくれて、上野動物園に見にいったら、ちっちゃなシャンシャンが寝転がっていて、そのかわいらしさに心を射貫かれたんです。なので私、まだパンダ(ファン)歴6年の新参者なんですよ。
品川:いえいえ、中村さんの愛は本物ですよ。先日もパークに来園いただいて。 中村:はい、その前にも(テレビ番組の)ロケで伺ったんですが、そのときは時間がなくてパンダのエリアしか見られませんでした。今回は、たった1日ですべての動物、エリアを拝見しました。そして気づいたのが、東京から十分日帰りできるんだってことです。 品川:そうなんです。羽田から南紀白浜空港まで飛行機で75分、空港からパークまで車で5分ですからね。で、今回の中村さんの訪問は、YouTubeで公開中ですので、皆さま、ご覧ください。パークでは長年ジャイアントパンダを飼育していて、同時に中国と日中長期共同繁殖研究をおこなってきました。1994年、中国からパンダの輸入許可を受け2頭が来園してから、今年で30年の節目を迎えています。いまは、お母さんパンダの良浜(らうひん)と、その子どもたちの結浜(ゆいひん)、彩浜(さいひん)、楓浜(ふうひん)の、4頭がパークに住んでいるんです。 中村:良浜は、ホントに顔がまん丸でね、たまらなくかわいいですよね。 品川:さすが中村さん。そう、良浜は丸い顔、丸い耳、低い鼻が特徴で、2000年、パークで初めて生まれた赤ちゃんだったのです。いま23歳、人間でいえば60歳ぐらいですね。これまで、7回の出産で10頭の子を育てた、本当にいいお母さんです。日本生まれのパンダが日本で出産したのは、良浜が初めてなんですよ。