“パンダ愛”が止まらない! 歌舞伎俳優・中村莟玉×「アドベンチャーワールド」飼育員の熱烈トーク!!
中村:子どもの3頭もみんな個性があって。そこはパンダの魅力のひとつですよね。たとえば、結浜は仕草がとっても人間っぽいとか。頭頂部の毛がピンと尖って立っていて、そこがチャームポイント。 品川:よくご存じで。結浜はいま7歳。ちょっとクセが強いパンダで、とってもマイペースな、甘えん坊のお姉さんです。彩浜は5歳。75gと、とっても小さく生まれてきて、当時は命の危険もあったんですが、その後は順調に成長。寝姿に特徴があります。楓浜は3歳。人間でいえば中学生くらいなので、やんちゃで好奇心旺盛。最近はとっても食いしん坊で、竹を飲むように食べています。 中村:いま、楓浜の成長を見られることが非常にうれしいです。彼女自身のモーニングルーティーンがあったりね。でも、こうしてこの子たちを見られるのも、30年前に来園した父親の永明(えいめい)がいたから。まさに特別なレジェンドです。子だくさんで、一家の大黒柱という風格がある。しかも永明は、雌の発情のタイミングを(飼育員に)教えてくれるんですよね。 品川:そうなんです! パンダの雌の発情期は年にたった2~3日。ですのでタイミングがとても重要ですが、永明は雌の発情を察すると、私たちに仕草で教えてくれる。飼育員は彼の行動を頼りに雌と一緒にさせるんです。その結果、大家族ができたというわけ。そもそも中国との共同研究の目的は、野生のパンダを増やすこと。私たちも、それを目指して努力しています。 中村:ジャイアントパンダは肉食目、じつは肉食動物の仲間だと聞いています。竹ばかり食べているイメージがありますが、ニンジンなんかの野菜や果物なんかも食べるんですよね。 品川:少しだけ肉を食べることもありますし、何でもいける雑食性です。でも、やっぱり竹が大好きで、一日15~20㎏も食べる。とってもグルメなので、一日60~70㎏、ときには100㎏の竹を与えて、そのうちの2割弱、おいしいところだけを選んで食べます。まず臭いをかいで、味見してみて、気に入らないとポイッって感じで。パンダは目がよくないのですが、鼻と耳はきく。だから、嗅覚を頼りに竹を選びます。 中村:しかも、この子はこれを食べるけど、あの子は食べないとか、好みもあるんですよね。 品川:同じ子でも、昨日は食べたのに今日は食べないなんてことも。 中村:一頭一頭個性があって、感情がすぐ顔に出るのがパンダ。その素直さがたまらない。 品川:いまは研究も進んできて、どうやらデンプンの含有量が多い竹を好んで選んでいるようなんです。でも、いまの季節は圧倒的にタケノコが好みですね。 子どもの3頭もみんな個性があって。そこはパンダの魅力のひとつですよね。たとえば、結浜は仕草がとっても人間っぽいとか。頭頂部の毛がピンと尖って立っていて、そこがチャームポイント。 品川:よくご存じで。結浜はいま7歳。ちょっとクセが強いパンダで、とってもマイペースな、甘えん坊のお姉さんです。彩浜は5歳。75gと、とっても小さく生まれてきて、当時は命の危険もあったんですが、その後は順調に成長。寝姿に特徴があります。楓浜は3歳。人間でいえば中学生くらいなので、やんちゃで好奇心旺盛。最近はとっても食いしん坊で、竹を飲むように食べています。 中村:いま、楓浜の成長を見られることが非常にうれしいです。彼女自身のモーニングルーティーンがあったりね。でも、こうしてこの子たちを見られるのも、30年前に来園した父親の永明(えいめい)がいたから。まさに特別なレジェンドです。子だくさんで、一家の大黒柱という風格がある。しかも永明は、雌の発情のタイミングを(飼育員に)教えてくれるんですよね。 品川:そうなんです! パンダの雌の発情期は年にたった2~3日。ですのでタイミングがとても重要ですが、永明は雌の発情を察すると、私たちに仕草で教えてくれる。飼育員は彼の行動を頼りに雌と一緒にさせるんです。その結果、大家族ができたというわけ。そもそも中国との共同研究の目的は、野生のパンダを増やすこと。私たちも、それを目指して努力しています。 中村:ジャイアントパンダは肉食目、じつは肉食動物の仲間だと聞いています。竹ばかり食べているイメージがありますが、ニンジンなんかの野菜や果物なんかも食べるんですよね。 品川:少しだけ肉を食べることもありますし、何でもいける雑食性です。でも、やっぱり竹が大好きで、一日15~20㎏も食べる。とってもグルメなので、一日60~70㎏、ときには100㎏の竹を与えて、そのうちの2割弱、おいしいところだけを選んで食べます。まず臭いをかいで、味見してみて、気に入らないとポイッって感じで。パンダは目がよくないのですが、鼻と耳はきく。だから、嗅覚を頼りに竹を選びます。 中村:しかも、この子はこれを食べるけど、あの子は食べないとか、好みもあるんですよね。 品川:同じ子でも、昨日は食べたのに今日は食べないなんてことも。 中村:一頭一頭個性があって、感情がすぐ顔に出るのがパンダ。その素直さがたまらない。 品川:いまは研究も進んできて、どうやらデンプンの含有量が多い竹を好んで選んでいるようなんです。でも、いまの季節は圧倒的にタケノコが好みですね。