“パンダ愛”が止まらない! 歌舞伎俳優・中村莟玉×「アドベンチャーワールド」飼育員の熱烈トーク!!
中村:あれ? 何やら銀のトレイに載ったものが運ばれてきましたが……これって、アレですよね、パンダのうんち(笑)。 品川:はい、今朝のとれたてを、和歌山より空輸して参りました。 中村:これを見ると、パンダが何をどれだけ食べたのかや、消化具合などがわかりますから、まさにパンダの健康のバロメーターですね。じゃあ、ちょっと失礼して、割ってみますね……。うわっ、やはり竹でぎっしり。ニンジンでしょうか? 小さな赤い破片も見えますね。臭いをかいでみると……うん! 笹のいい香りがします! 品川:ちゃんと臭いまで(笑)。おっしゃるとおり、竹があまり消化されないまま残っていますよね。パンダはなぜ一日中ゴロゴロ寝ているのか? じつは、あまり食べた物を消化できないから、なるべくエネルギーを消費しないように、体を動かさずに寝ているというわけなんです。パンダは省エネの生き物。ただ寝転がっているように見えても、がんばって生きているんです。
中村:パンダって、ホントにまったり生きていますよね。私、生まれ変わったらパンダになって、あんな一日を過ごしてみたい。神様はどうして、こんな白と黒の2色で、丸あるいフォルムの生き物をつくったのでしょう。もう、魅力しかない動物です。パークのように、パンダの子どもたちがのんびり暮らしていける自然環境を、私たち人間は守っていかなければならない。そのために努力を続けなくてはならない。そんな気づきを与えるために、この世に生まれてきたのがパンダなんだと思います。 品川:私はパンダの飼育担当になって11年、毎日いろんな顔を見せてくれるので、本当に飽きないんです。まだまだ研究中ではありますが、これからもしっかり彼らに向き合っていきます。今日は本当にありがとうございました! Photo:アドベンチャーワールド、FRaU Text:FRaU