パリコレで着用も!神戸生まれの真珠ブランド 手がけるのは「北野メディウム邸」運営の起業家
異国情緒あふれる神戸のなかでも、観光地として高い人気を誇る北野エリア。数多くの異人館が立ち並ぶ同エリアで、1軒の異人館をコワーキングスペースとして運営している企業の代表が、このたび、ラジオ番組に出演。神戸を盛り上げるための取り組みや、自身のビジネスモデルなどについて語りました。 【写真】パリコレに登場! 真珠の聖地・神戸生まれのジュエリーブランド「宝パール」のアイテム 明治20年代に建設され、築134年を迎える異人館をリニューアルし、2022年より「北野メディウム邸」としてオープンしたのは、株式会社ROUGH LABO(ラフラボ)の山本宝さんです。 神戸出身の若手・社会起業家として活動する山本さんは、関西学院大学国際学部の非常勤講師も勤めながら、神戸・北野エリアを盛り上げる取り組みを行っています。 山本さんが運営する「北野メディウム邸」は、2022年のオープン以降、コワーキングスペースやガーデンカフェとしてにぎわいを見せています。さらに今年2月には、異人館カフェテラス「ティファニーの休日」の運営もスタートしました。 近年、若者離れが課題とされている神戸のまち。山本さんは、「北野エリアにも昔のようなにぎわいがない」と感じたことを契機に、北野メディウム邸の運営に着手したといいます。 異人館の運営以外でも、神戸の魅力発信に取り組んでいる山本さん。神戸は世界有数の真珠加工の地でもあることから、真珠をプロデュースしたブランド「宝パール」を立ち上げ、同ブランドのイヤリングは『パリコレ-Paris Fashion Week 2025 SS-』で着用されたのだそうです。 「『神戸は真珠のまちなんだよ』ということをアピールしたくて作ったブランドだったので、うれしかったです」と語る、山本さん。パリでの日本の認知度は高く評判も良かったそうですが、神戸を知る人は多くなかったそうで、「もっと日本と神戸をPRしたいです」と決意を新たにしていました。 神戸の魅力発信に尽力する山本さんが、今年9月、著書『夢を叶える!起業のノート ラフ描きで始まる、がんばりすぎないビジネスの作り方』(技術評論社)を出版。同書は、「夢を叶えたい」「起業したい」と思うすべての人に向けて、一歩踏み出すために必要なことを“ラフ描き”をポイントにアドバイスするビジネス書です。 自身がビジネスをはじめる際の最初のステップとして、自分を知るために“ラフ描き”をするのだそう。 「はじめはワクワクする少女の心というか、『こんなふうになったらワクワクする』というのを書いてから、それを数字に落とし込んで、現実に経営が回るのかなというのを考えていく。そこから、いろんな経営者の方にアドバイスをしていただきながらスタートしています」(山本さん) 自分を知るためには、“やりたいこと”を書き出してみるのが大切だそうで、著書に込めた思いについてこのように語りました。 「10個とか20個は書き出せるんですけど、30個目ぐらいから書けなくなってくる。でもそこから、本当にやりたいことが出てくるんです。私も頑張りすぎちゃうので、『もっとリラックスすれば、よりお客様の気持ちを考えられる』ということに気づいた。自分へのメッセージも込めてこの本を書きました」(山本さん) 頑張りすぎないためのラフ思考として最も重要なのは、「余裕を持つ心」とのこと。そして、「なんでも1人でやろうとしない」「モヤッとしたら自分を更新すること」を大切にしつつ、「『難しいってことは誰もやったことないことや。チャンス』みたいに考える。反対されると、『よし、これはチャンスだ』と思うようにしている」ことを明かしました。 そんな山本さんに、今後1番やってみたいことについて尋ねてみました。 「宝パールがパリコレクションに出たので、もっとパールを広めたい。それから、布引の滝など、神戸には異人館以外にもたくさんの文化遺産があるので、そういったところももっとプロデュースしていけたらいいなと思っています」(山本さん) ※ラジオ関西『Clip木曜日』より
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