107年ぶり新駅開業へ 東海道線「村岡新駅」で鍬入れ式 神奈川・藤沢、令和14年予定
JR東海道線の大船-藤沢駅間に新設する「村岡新駅」(仮称、神奈川県藤沢市)の着工を記念する鍬(くわ)入れ式が8日、現地で行われた。予定通り令和14年に開業すれば、東海道線では大正14年の熱海駅以来、107年ぶりの新駅となる。 【画像】「村岡新駅」の完成予想図 新駅は藤沢、鎌倉両市境に近い旧国鉄湘南貨物駅の跡地などに建設する。大船駅から約2・6キロ、藤沢駅から約2キロの地点で、東京駅からの所要時間は40分余りとなる見込み。建設費は155億円で、県が30%、JRが15%を負担。残りを両市が折半する。 北側には製薬、次世代医療の研究開発拠点「湘南アイパーク」や湘南鎌倉総合病院が立地しており、南側では鎌倉市が新市庁舎の建設を目指している。両市は周辺38ヘクタールで土地区画整理を進めており、開業に合わせ商業施設やオフィス、住宅なども並ぶことになりそうだ。 式典で藤沢市の鈴木恒夫市長は「市有地に官民連携の研究拠点も設け、ヘルスイノベーションを発信していく」、鎌倉市の松尾崇市長は「大船と鎌倉に続く第3の中心としてまちづくりを進めたい」と、新駅への期待を述べた。 JR東日本の矢野精一・横浜支社長は、新駅に設ける南北自由通路について「鎌倉古道をイメージしたデザイン」だと紹介。「熱海駅開業から100年の節目に着工でき、喜ばしい」とあいさつした。