ウイリアムズF1代表、コラピントの起用とアルゼンチン企業とのスポンサー契約には「一切関係がなかった」と主張
ウイリアムズF1のチーム代表ジェームズ・ボウルズは、フランコ・コラピントのF1昇格は、チームがアルゼンチン企業と高額のスポンサー契約を結んだためだという話を強く否定した。 【写真】2024年F1第16戦イタリアGP FW46をドライブするフランコ・コラピント(ウイリアムズ) 第15戦オランダGP終了後、ウイリアムズは、F1ドライバーアカデミーのメンバーであるコラピントが、今シーズンの残りの期間でローガン・サージェントの後任を務めることを発表した。コラピントを昇格させるというウイリアムズの選択に、パドックでは驚く向きもあった。サージェントのシートを埋めるのに、21歳のルーキーよりも万全の準備が整ったドライバーが市場にいると、多くの人たちが考えていたのだ。 さらに、ウイリアムズが今週、アルゼンチンで創業された『Globant』社と『Mercado Libre』社の2社のテクノロジー企業と新たなスポンサー契約を結んだことを発表したことから、チームの商業的利益がコラピントの起用に影響を与えたとの憶測が浮上した。ボウルズは、コラピントの昇格によってウイリアムズがアルゼンチン企業からの関心の高まりを享受していることを認めたが、これらの商業契約はドライバーの国籍ではなく、チームの可能性にもとづくものだと主張した。 「ここにいる全員に明確にしておきたいのは、彼との契約にスポンサーは一切関係がなかったということだ」と、ボウルズは金曜日にモンツァでメディアに語った。 「実際のところ、我々は将来のことは何もわからない状態で彼と契約を締結した。その後起きたことは今も終わっておらず、電話は鳴り止まないままだ。アルゼンチンの多くの企業から電話がかかってきている」 ボウルズは、これらの企業はチームの意志決定プロセスにいかなる影響も及ぼさず、公平に貢献していると強調した。 「基本的に、彼らはマシンに貼るステッカーに市場価格を払っている。だからフランコとは何の関係もない。彼らはこの旅に参加したいと思っている」 「そして、念のため言っておくが、これは2024年以降の旅の一部でもある。多くの人々が、我々がどこにたどり着くのか知ることを願っている」 将来を見据えたボウルズは、次の第17戦アゼルバイジャンGPを迎えたら、ファンはウイリアムズのマシンにアルゼンチンのスポンサーロゴを見ることになるかもしれないと示唆した。 「バクーの頃にはマシンにステッカーが貼られているのが分かるだろう。現時点では、どのくらいかわからない。本当にアルゼンチンからは大きな関心が寄せられているからだ。しかし、フランコを選んだ時点では金銭的な関与はなかった」 「そして率直に言うと、他の資金源からも資金提供のオファーがあった。そのようなことに関心はない。我々のアカデミーと将来に対する投資が重要なのだ」 [オートスポーツweb 2024年09月03日]