「GRスープラがついにファイナル」一体感のある走りを追求し“RZ”の走りを強化、スープラのすべてが注ぎ込まれた世界300台限定の特別仕様車も発表
トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing(TGR)がGRスープラの一部改良と特別限定車「A90 ファイナルエディション」の導入を発表した。この一部改良と特別限定車を集大成として現行スープラの生産は終了となる予定で、2025年春以降、グローバル市場に順次投入される。 ⇒【写真】今回発表となったトヨタの「スープラ一部改良」、特別限定車「A90 ファイナルエディション」の詳しい画像を見る(全16枚) なお、日本市場には一部改良モデルは2025年春に導入、特別限定車の導入はまだ検討中ということで、まだ車両価格などは発表されていない。
さらなる一体感のある走りを追求し「RZ」の走りを強化
2019年に17年ぶりに復活を果たしたトヨタのスポーツモデル「GRスープラ」は、直列6気筒エンジンのFR車という特徴を継承しながら進化を続け、2020年および2022年には一部改良モデルを発売している。また、モータースポーツ参戦車両としても活躍し、SUPER GT参戦のほか、スープラをベースとしたレース専用車両のGRスープラGT4が世界中の様々なレースに参戦している。 2019年のスープラ復活時には、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長は「ニュルブルクリンクでの運転訓練で長い時間を一緒に過ごしたスープラは、自分にとって『特別な旧友』のような存在です。当時、ニュルブルクリンクで他のメーカーが発売前のプロトタイプカーを走らせている中、私たちは、既に生産を終了した古いスープラでしか走ることができず、とても悔しい想いをいたしました。スープラ復活を待ち望んでいたのは世界中の多くのファンだけでなく、私も『スープラを復活させたい』という想いを密かに持ち続けていました。新型GRスープラは、ニュルブルクリンクで鍛えられ、生まれたクルマです。走る楽しさ以上の経験を提供できるクルマになったと、自信を持ってお伝えします」と述べている。 GRスープラはトヨタ/TOYOTA GAZOO Racingの強い思いが込められたモデルといっていいだろう。 今回の一部改良モデルでは、3LモデルのGRスープラ RZの走りを強化。市街地からワインディング、サーキットまで存分に走りを楽しめるよう「さらなる一体感のある走り」を追求し、安心・安全のためのブレーキ性能を向上させた上で、ボディ、サスペンション、シャシ剛性の向上およびチューニングの最適化、空力性能の改善を施した。 なお、この一部改良モデルは2025年春以降、日本、欧州、豪州などグローバル市場に向けて順次導入される。