【MLB】カージナルス・アレナドは結局残留か 「レッドソックスとの交渉がラストチャンスだろう」と関係者
カージナルスのジョン・モゼラック編成本部長は今オフ、ロースターの「リセット」を画策し、名三塁手ノーラン・アレナドの放出を目指している。しかし、アレナドが有している全球団へのトレード拒否権が大きな障壁となり、ここまでトレードを実現させることはできていない。米メディア「ジ・アスレチック」でカージナルスを担当するケイティ・ウー記者によると、アレナドがアストロズへの移籍を拒否したあと、新たなトレード交渉に目立った進展はないようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ カージナルスは先月、アレナドのトレードについてアストロズと話し合いを行い、球団間ではほぼ交渉がまとまった。しかし、アレナドがアストロズへの移籍を拒否してトレードを阻止。アストロズはクリスチャン・ウォーカーの獲得に方向転換し、カイル・タッカーとのトレードで獲得したイサーク・パレイデスが正三塁手を務めることが確定したため、アレナドの移籍先候補からは完全に排除されることになった。 ヤンキースもアレナド獲得に興味を示していたが、そもそもヤンキースはアレナドが移籍を希望する6球団のリストのなかに含まれていない。また、アレナドは3年7400万ドル(うち1000万ドルはロッキーズが負担)の契約を残しているが、年俸総額削減を目標としているカージナルスは多額の年俸負担には前向きではなく、ヤンキースはアレナドの高額な契約を引き受けることに難色を示したようだ。 そして、ウー記者によると、関係者のあいだでは「レッドソックスとの交渉が(シーズン開幕前にアレナドを放出する)ラストチャンスだろう」と言われているという。アレナドはレッドソックスへの移籍を受け入れる意向を示しているが、レッドソックスがアレナドに対してどれくらいの関心を示しているかは不透明。レッドソックスはアレックス・ブレグマンの争奪戦に加わっており、アレナドよりもブレグマンを欲しがっているとみられる。 よって、カージナルスとしては、レッドソックスがブレグマン獲得に失敗した場合がラストチャンスとなるだろう。そこでレッドソックスとの交渉をまとめることができなければ、アレナドはカージナルスの正三塁手として2025年シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。