カナダのトルドー首相が辞意表明、支持率低迷で与党が退陣迫る
(ブルームバーグ): カナダのトルドー首相(53)は6日、自由党の党首を辞任すると発表した。9年余り務めた首相の座を退く。トルドー氏は足元で支持率が低迷。フリーランド副首相兼財務相がトルドー氏との意見対立から昨年12月に辞任し、党内から退陣圧力が一段と強まっていた。
トルドー氏は新党首が選出されるまでは引き続き首相を務めると説明。その手続きが進められている間、議会は3月24日まで休会となる。
トルドー氏が正式に辞任を発表したことで後継首相の座を巡る争いが始まる。世論調査によると、野党・保守党が支持率でトップに立っており、自由党の新党首は選挙に向けて早急に党内の立て直しを図る必要がある。
総選挙は10月までに実施される予定だが、前倒しとなる可能性がある。主要な野党3党は内閣不信任案を支持する意向を表明しており、実際に行動に移せば政権が崩壊し、選挙戦に突入する見通しだ。
原題:Trudeau Resigns After 9 Years in Power as Liberals Force Him Out(抜粋)
--取材協力:Ruth Carson.
(c)2025 Bloomberg L.P.
Brian Platt, Derek Decloet