復調傾向の筒香嘉智が抱える一抹の不安 得点圏打率.167を改善できるか
5月21日からのヤクルト3連戦で3連勝を飾ったものの、24日からの広島3連戦で3連敗を喫したDeNA。なかなか波に乗れず5位に沈んでいるが、26日の試合は浮上の兆しが見える内容だった。 【動画】帰って来たハマの大砲!筒香嘉智が逆転3ランを放つシーン 4月中旬にDeNAに復帰した筒香嘉智は、26日の試合で日本復帰後初の猛打賞をマーク。前日の試合でも2安打をマークしており、2試合連続のマルチ安打となった。筒香は復帰戦となった5月6日のヤクルト戦で8回に逆転3ランを放ち、多くのDeNAファンの心を再び掴んだが、それ以降は低迷。一時は打率が1割台まで落ちたが、25~26日の2試合で10打数5安打を記録したことで打率は.255まで上がり、復調気配を感じさせる。 とはいえ、得点圏打率は.167と依然としてさびしい。広島3連戦でも再三のチャンスをものにできなかった。24日は3度のチャンスにノーヒット(うち1つは四球)。25日も3度のチャンスにノーヒット。26日は2度のチャンスにノーヒットに終わった。 広島戦では2試合でマルチ安打を記録しているにもかかわらず、得点圏では打てなかったのは心配の種。ボテボテの内野ゴロでも外野フライでも点が入るシチュエーションで何度も打席が回ったものの、1打点もあげられなかったのは、やや心配な材料ともなる。 現在、打線の中心選手の負傷が目立っているDeNA。絶対的な4番打者・牧秀悟は、18日の中日戦の走塁によって右ハムストリングの肉離れを起こし、21日に出場選手登録から抹消されている。タイラー・オースティンは25日の試合でカメラマン席にダイブした際に左腕を痛め、26日の試合はスタメンを外れた。 長打力が期待できる選手としては宮﨑敏郎も挙げられるが、コンディションを加味して定期的に“休暇”を与えての起用になる。だからこそ、筒香にかかる期待は高い。筒香がチャンスで当たりが出てくれば、自ずとチームも勝ち星を重ねられるだろう。筒香の得点圏打率に注目していきたい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]