カズ所属のJFL鈴鹿「八百長未遂事件」の衝撃事実発覚に処分決定も告発者がSNSで反論して騒動は泥沼化
一連の騒動の発端は昨年12月、すでに退社していた塩見氏がツイッター上で、西岡氏から八百長行為を命じられたと立て続けに告発した件だった。塩見氏から2500万円を要求された鈴鹿が関係を断ち切るために支払いに応じたが、さらに5000万円を要求されたと逆に告発し、所轄の鈴鹿警察署にも相談する大騒動に発展した。 日本サッカー界における最上部団体、JFA内の独立した司法機関である規律委員会の決定でひとつの区切りを迎えた形だが、塩見氏はYouTubeやインスタライブなどで反論するとツイッター上で表明。鈴鹿自体にも世間の厳しい目が向けられている。 さらに解除条件付きでJリーグ百年構想クラブの資格を停止されている状況で、規律委員会の決定を受けてJリーグも鈴鹿に対する方針を変える可能性が出てきた。 5日の臨時理事会で鈴鹿に関する情報が共有されたなかで、終了後のオンライン会見で大城亨太クラブライセンスマネージャーがこう明言している。 「4月26日のJリーグ理事会で、今回のJFA規律委員会から判断が下されたことを前提にしてもう一度、Jリーグ百年構想クラブ規程第7条において、資格停止や失格の要件に該当しているかどうかの判断を行っていく想定でいます」 もし失格になれば、たとえ今シーズンのJFLで優勝しようとも、J3昇格への前提条件が失われる。カズの加入とともにピッチの内外で大きな注目を集めている鈴鹿だが、言語道断である八百長未遂行為に伴う代償が、未来に大きな影を落とそうとしている。 (文責・藤江直人/スポーツライター)