SUPER GT開幕直前! 職人レースカメラマンが2024年シーズンの見どころを解説
日産のエースチームは新コンビになって活躍に期待
今年日産ではドライバーシャッフルが行われ、ワークスの23号車は10シーズンコンビを組んだロニー・クインタレッリ/松田次生組が消滅し、松田選手の代わりに2023年まで3号車をドライブしていた千代勝正選手がロニー選手とコンビを組むこととなった。 おっさん的にはロ二ーは近所のパパ友だし、千代君も昔からサーキット以外の場所での知り合いなので、とても気心が知れた2人で何かとやりやすいコンビだが、この2人といったらもの凄く写真を撮られたがりなうえに注文が多いのだ(笑)。 余談はさておきニスモとしてはタイヤが2023年までのミシュランからブリヂストンへとスイッチした。足元が変わればクルマも変わるのは市販車もレーシングカーも一緒。そのため昔からBSユーザーであるインパルには一日の長があると思うが、日産内でのBSユーザー対決という見方で観戦してみるのも面白いと思う。
生粋のトヨタ育ちvs移籍ホンダ育成ドライバーの身内対決にも注目
宮田莉朋選手がWEC参戦に専念となった2023年。今シーズンはトヨタには電撃移籍の2人が乗ることとなった。それは福住仁嶺選手と大湯都史樹選手だ。もちろんプロなんだからどこに乗ろうと契約条件さえ合えば移籍は自由だと思うが、トヨタは育成枠からのプロパードライバーが大勢いるんじゃないの? と思っていたから、ホンダ育成ドライバーの移籍には少々ビックリした。 だが、逆にホンダ育ちのドライバーが加入したことによって、トヨタ育ちのドライバーたちには良い刺激になるかもしれないとも思うし、ホンダ育ちの2人にはメーカーが変わる事によって起こる、良くも悪くもカルチャーショックがあると思うので、外から見ているおっさんとしては非常に楽しみな事態なのである。トヨタ陣営内のレースの見方としては、トヨタプロパー対ホンダ育成の誰が最速なのかという対決を見られるのは、じつに面白そうではないか。
佐藤正勝