IBF世界王者・西田凌佑が7回KOで初防衛「内容はプロキャリアで一番悪かった」と反省
IBF世界バンタム級タイトルマッチが15日、大阪市のHOS住吉SCで行われ、王者の西田凌佑(28=六島)は同級14位のアヌチャイ・ドンスア(28=タイ)に7回KO勝ちを収め、初防衛に成功した。 立ち上がりは距離を取って相手の動きを測り、3回に左フックでアヌチャイをグラリとさせる。ここから打ち合いに挑み、5回には右フックでダウンを奪取。劣勢の挑戦者が前に出てくればボディーから右フックの連打で迎撃し、相手に流れを渡さない。 そして7回、左ボディーをアヌチャイの左脇腹に突き刺して豪快KO。16戦全勝(7KO)だった挑戦者に最後まで隙を見せず、完ぺきに葬った。2019年10月のデビュー戦以来となるKO勝ちで「倒せてメチャクチャ喜んだ」西田だが「内容はプロキャリアで一番悪かった」と反省の弁。「いいとこを見せたいというのが出てしまって、本来の自分のボクシングとは違った」と厳しい表情を崩さなかった。 バンタム級は堤聖也(28=角海老宝石)がWBA、中谷潤人(26=M・T)がWBC、武居由樹(28=大橋)がWBOと日本人選手が世界4団体のベルトを独占。「勝って行くにはもっと修正しないといけない」と課題も口にした西田は「この階級で一番強い選手になりたい。強いと言われている中谷選手とやりたい」と統一戦に意欲を示した。
東スポWEB