中国・七夕まつり、婚姻届けが全国で大幅増加
【東方新報】中国古来の節句の一つ「七夕節(七夕まつり)」は旧暦の7月7日だが、今年は西暦8月10日がその日に当たった。 「牛郎(けんぎゅう、Niulang)」と「織女(おりひめ、Zhinu)が一年に一度逢瀬を楽しむという民間伝説で知られるこの日は、中国のバレンタインデーとも言われ、当日の婚姻届出件数が多くの都市で大幅に増加した。 地元メディアの報道によると、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)のこの日に婚姻届を出したカップルは1290組で、昨年の1163組に比べ約11パーセント増加し、同市の七夕まつりの婚姻届提出数の過去最高を記録した。 また同省の深セン市(Shenzhen)でも、1063組のカップルがこの日に婚姻届を提出し、昨年の1004組から約6パーセント増加した。 上海市に拠点を置くメディア「澎湃新聞(The Paper)」によれば、七夕まつりに同市で婚姻届を出したカップルは合計1982組、昨年同日の1338組に比べ、約48パーセントの大幅増加となった。 中国東北部の黒龍江省(Heilongjiang)の省都ハルビン市(Harbin)では、現地の民政当局が受け付けた婚姻届けは10日午後3時の時点で586件、これは通常の1日平均の約2倍の数字だという。婚姻届けの受付窓口には、白いドレスとベールを身にまとった地元ハルビンの女性・宋(Song)さんが、届を出しに来ていた。 中国北部の山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)の市民サービス部門の女性は地元メディアに対し、10日の婚姻届けオンライン予約が110組あり、通常の5倍になったと話した。 中国各地の民生当局も、七夕まつり当日には、新しいカップルにロマンチックな思い出を提供するため、バラエティに富んだ祝賀行事を企画した。 地元メディアの報道によると、北京市海淀区(Haidian)の婚姻登記所は、「結婚宣誓台」や「宣誓の壁」など写真映えする舞台装置をしつらえた。 また中国東部の安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)では、いくつかの地区でギフトバッグやの配布やお祝いの扇子などをプレゼントしたり、中国の伝統的な愛のポエムの朗読会に招待したり、趣向をこらしたさまざまな記念行事を用意していた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。