元日本代表FW岡野雅行氏、鳥取の代表取締役GMを退任…新たに南葛SCの事業本部長に就任
ガイナーレ鳥取は23日、同クラブの代表取締役GMを務めていた岡野雅行氏が同日付で退任することを発表した。同時に、南葛SCは2025シーズンより岡野氏が同クラブの事業本部長に就任することを伝えている。 【ハイライト動画】2024シーズンの鳥取ラストゲーム 岡野氏は1972年7月25日生まれの現在52歳。現役時代は浦和レッズ、ヴィッセル神戸、ガイナーレ鳥取等で活躍し、日本代表としても国際Aマッチ通算25試合出場2ゴールを記録。“ジョホールバルの歓喜”と称される、 FIFAワールドカップフランス1998アジア地区第3代表決定戦のイラン代表戦では、延長後半に値千金の勝ち越しゴールを奪い、日本代表に初のワールドカップ出場権をもたらしたことでも知られる。 現役引退後は、最終所属クラブの鳥取でGM(ゼネラルマネージャー)に就任。2017年からは代表取締役GMとして、鳥取の発展に尽力してきた。現役時代を含めると16年間を過ごした鳥取を去ることが決まり、鳥取の塚野真樹代表取締役社長は、クラブを通して次のように感謝の言葉を述べている。 「2009年に選手として加入して頂き、2014年からはGMとして、2017年からは代表取締役GMとして、クラブの存続発展に絶大な貢献をして下さいました。クラブを代表して心より感謝と御礼をお伝えします。本当にありがとうございました。言葉では言い尽くせない経験をふたりでしてきました。フロント加入後、見る見るうちに力を伸ばされる姿に驚いておりました。いつか大きく飛躍され私にとっては別れとなる、と数年前から覚悟はしておりました」 「今回、複数のクラブから岡野氏に就任依頼の打診がありました。まさに『堰をきったように』という表現がぴったりでした。ガイナーレ鳥取への愛着、サポーター皆さんへの約束、無数に思い浮かぶお世話になっている方々の顔、ご家族のこと、幾重にもかさなる葛藤の末に今回の決断に至られたことを、一番近くで見ておりました私から皆さまにお伝えします。どうかご理解いただけると幸いです」 「お別れの言葉として。オカ、いつもお金の心配ばかりさせて申し訳なかったです。これからもあなたらしく、日本のサッカー界を盛り上げてください。心から応援しています」 また、新天地となる南葛SCを通しては、岡野氏自身が次のようにコメントを発表した。 「南葛SCのファン・サポーター、そして関係者の皆さま、初めまして、野人こと岡野雅行です。このたび、南葛SCの一員として戦うこととなりました。ガイナーレ鳥取のGMとして11年、鳥取の地で奮励努力(ふんれいどりょく)して参りましたが、これからは皆さんの地元である南葛に『景色が変わるものすごいやつ』をもたらすために、粉骨砕身(ふんこつさいしん)邁進します!皆さんと力を合わせ、情熱の真っ赤な薔薇をこの地にたくさん咲かせましょう!!どうぞよろしくお願いいたします!!」 鳥取は2024明治安田J3リーグを13位で終えており、来季は13年ぶりのJ2復帰を目指して戦うこととなる。一方の南葛SCは、第58回関東サッカーリーグ1部を6位で終えていた。
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