“黒子の10番”が逆転勝利の引き金となる同点弾!「個々のアツさを尊重したい」安嶋健至が体現するボルクバレット北九州“らしさ”とは|フットサル
“ボルクらしさ”を伝えることはかなり意識している
──ボルクの「10番」はもう何年つけていますか? 2年目からつけているので、6年ですね。つけたばかりの頃は「自分がこのチームを引っ張っていく」という思いをもっていましたけど、どちらかというと後ろから支えていくタイプですよね(笑)。得点をどんどん決めるエースではないですが、ボルクのスタイルを一番体現する“10番”でありたいですね。 ──F2が創設されたシーズンに加入をしていますし、“ボルクらしさ”を新しい選手に伝える役割もありそうですね。 そうですね。声を出すことは自然とやっていることですけど、“ボルクらしさ”を伝えることはかなり意識しています。 「アツさ」が特徴で、騒がしい選手も多いですけどそれが本質ではありません。静かな選手には彼らなりのやり方があるのを理解した上で、そのキャラクターを浮かせるようなことはせずに引き込んでいく。ただの仲良しこよしじゃダメですけど、テンションは違ってもいいコミュニケーションが取れているからこそ、信頼し合うことができて、いいプレーが出てくるのではないかなと思っています。 ──それぞれのキャラクターを尊重する。 はい、たとえば玉井勇輝は物静かなタイプですけど、彼にも「アツさ」はあるし、みんなから愛されている選手です。岡田大毅は不器用だけど、誰よりも練習を一生懸命やるし、強い気持ちをもっている。一人ひとりにキャラがあって、それをどうチームにしていくか。最低限やらなければいけないレベルはありますけど、それぞれのキャラも立てながらチームをつくっていけたらいいなと思っています。
まず勝たないといけない
──平日の夜にも関わらず応援に来ていたサポーターに歓喜の瞬間を届けられましたね。 自分たちもやっていて楽しかったし、心の底から燃えていました。アップに取り組む顔もいつも以上に引き締まっていましたし、ワンプレーに込める思いも今シーズンで一番強かったんじゃないかなと思います。 ──これで今シーズン3勝目ですが、ホームではまだ勝利がありません。 ホームで、勝ちたいですね。ホームで勝った時は、今日以上たくさんの人が笑顔になる。笑顔にしたいし、それを見たいんです。 ──ボルクらしい、熱いフットサルで魅了していってください。 ボルクはFリーグを盛り上げていける存在になれる、可能性を秘めたクラブだと思っています。ただ、現状はF1で8位以上になったこともなく、「Fリーグを変える!」と大口を叩けるような成績ではありません。 自分たちは地域貢献活動にもどんどん取り組んで、北九州でも少しずつ認知されるようになってきました。イベントに出た時も、「ボルクが来てくれてよかった」と言ってもらえます。 でも、勝てなければ「地域貢献活動をやっている場合じゃないのでは?」と言われかねません。街に必要とされるクラブになっていくには、まず勝たないといけない。 トップリーグにいる価値も北九州のみなさんには証明しなければいけないですし、平均でも1試合に1000人は来てもらえるようになりたいですね。 その上で、ピッチ外の活動も同時並行で大切にしていく。大変なことはもちろんわかっていますけど、ボルクはそれができるチームだと信じています。