【新NISAで積立投資!】毎月「3万円」を30年間つみたてすると資産はいくらになる?シミュレーション
老後や将来に対し、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。漠然とした不安を抱えている現役世帯の方も多いのではと思います。 ◆【NISAをシミュレーション】月3万円・30年間だと資産はいくらに増える? 特に老後については公的年金制度があるものの、少子高齢化のさらなる進行や物価高の影響など、将来自分がどの程度老齢年金を受け取ることができ、自分らしい生活を送ることができるのか不透明な部分も多いことが理由の一つと考えられます。 こうした背景のもと、政府は「貯蓄から投資へ」をスローガンに掲げ、国民一人ひとりの資産形成を後押しする施策を進めています。その一環として注目を集めているのがNISA(少額投資非課税制度)です。 2024年に入り、この制度は大幅に改定され、利用のしやすさが向上しました。これに伴い、NISAを活用して資産運用を始める人が増加しているようです。 2024年9月17日、金融庁は「NISA口座の利用状況調査」の結果を公表しました。2024年6月末時点で、NISA口座は約2425万口座となっており、日本人のおよそ5人に1人はNISA口座を持っている状況となっています。 新NISAは、旧制度に比べていくつかの点で変更が加えられています。記事では、新NISAの特徴や変更点を詳しく解説するとともに、積立投資シミュレーションを行いました。 このシミュレーションをもとに、新NISAを活用した資産運用の可能性について、一緒に考えてみましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
新NISA制度が2024年に開始
2014年から旧NISAはありましたが、内容が見直され、2024年1月から新NISAが始まりました。 新NISAは、旧NISAとどこが変わったのでしょうか。主な4つの違いに注目し、その概要を整理します。 ●現行NISAと新NISAの一覧表 まずは一覧表で見てみましょう。 旧NISA 新NISA ●旧NISAと新NISAの制度のポイント 旧NISAでは、「一般NISA」と「つみたてNISA」がありました。 【旧NISA】一般NISA ・年間非課税枠:120万円 ・非課税保有期間:5年間 ・投資可能商品:上場株式、投資信託等 【旧NISA】つみたてNISA ・年間非課税枠:40万円 ・非課税保有期間:20年間 ・投資可能商品:投資信託やETF 「一般NISA」と「つみたてNISA」の併用はできず、どちらかを選択する方式でした。 新NISAでは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が導入されました。 【新NISA】成長投資枠 ・年間投資上限額:240万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:上場株式・投資信託など 【新NISA】つみたて投資枠 ・年間投資上限額:120万円 ・非課税保有期間:無期限 ・投資対象商品:投資信託やETF 新NISAでは、非課税保有限度額(総枠)が1800万円(うち成長投資枠1200万円)となり、枠の再利用が可能です。 また、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用が可能となっています。 ・年間投資上限額が増える ・非課税保有限度額が新設されて恒久化される 上記の点で、より長期の積立投資がしやすくなります。 なお、旧NISAは2023年末で買付終了となっていますが、非課税口座内にある商品については、新しい制度の非課税限度額の外枠で現行の取扱いが継続されます。