京都御所に富士山…申し込み不要で襖絵公開
京都御所(京都市上京区)の 宜秋ぎしゅう 門番所で5日、御殿「小御所」を飾る襖(ふすま)絵の公開が始まった。9日まで。 新春を祝う催しで、4年目の今回は、小御所の中段の間にあった「富士山」(全4面)を展示している。御所の絵師だった鶴澤探真(つるさわたんしん)が安政2年(1855年)に筆を執ったが、1954年に火災で焼失した。小御所の再建に合わせ、下絵を基に日本画家の宇田荻邨(うだてきそん)が模写して58年に完成した。 金泥(きんでい)や胡粉(ごふん)を用いて雲や霞(かすみ)に包まれた富士山が表現されるなど、美しく雄大な姿が華やかに描かれている。福岡県苅田町の60歳代女性は「きれいな富士山を新年から見られてうれしい。いい1年になりそうです」と話していた。