NY連銀総裁、政策スタンスを変更する理由は今のところない-報道
(ブルームバーグ): ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、最新の米インフレデータは物価上昇圧力が徐々に和らいでいることを裏付けているが、金利を調整するにはさらなる証拠が必要だと述べた。
ウィリアムズ総裁は16日に公表されたロイター通信とのインタビューで「今、金融政策のスタンスを変える理由があることを示す指標は見当たらない」と述べた。「インフレ率が2%の目標に近づくというより強い確信が必要だが、近い将来にそれが得られるとは思わない」と続けた。インタビューは15日に行われた。
FRB当局者は1-3月(第1四半期)のインフレ率が予想を上回る中、高金利を長く維持する必要性を強調し、最初の利下げへの期待を押し戻してきた。
ウィリアムズ総裁は「金融政策は景気抑制的であり、経済がより良いバランスになるのを助けている。金融政策は良い状態にある」と語った。
15日に発表された最新データによると、4月の食品とエネルギーを除いた物価上昇は6カ月ぶりに鈍化した。別の指標によると、小売売上高は前月比横ばいで、高金利と高い負債水準が消費者を慎重にしていることが示唆された。
ウィリアムズ氏はこうしたデータを歓迎し、インフレ率をFRBの目標である2%に向けて徐々に低下させる取り組みのさらなる進展を示していると述べた。
「私の予想では、インフレ率は年末までに2%台前半になるだろう。2024年全体は2.5%程度となるかもしれないが、来年は2%に近づくだろう」とウィリアムズ氏は語った。
原題:Fed’s Williams Sees No Current Reason to Change Stance of Policy(抜粋)
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Laura Curtis, Alister Bull