建築家と住み手のミスマッチを防ぐ!若き建築家夫妻が立ち上げたマンションリノベブランドが話題。「日本の美」に心惹かれる空間
家づくりをもっと身近で安心なものに。ブランド化によるメリット
ブランド化したのは、日本の家づくりの仕組みがわかりづらいと感じていたことも理由の1つだったと話します。 「ブランド化すれば、住み手にコンセプトや世界観が伝わりやすく、ミスマッチを防げます。今、施工費が高騰するなかで、パッケージにすることでコストも把握しやすく、安心して頼んでもらえると考えました」と綾香さん。 素材も基本を用意していますが、住み手に合わせて調整し、常にブラッシュアップしていきます。照明などの設備も、自邸で使っているので自信をもって勧められる、とお2人。 「パッケージがあるからそこで終わりではなく、軸足があるからこそコンセプトをより深めていけるんです」と伸也さん。 ブランド化は効率化のためでなく、新しい発想を得るための足掛かりにすぎません。まさに、建築家だからこそできるセルフブランディングです。 (モダンリビングNo.269 2023年7月号より)
ブランド化することによって、小嶋伸也さん綾香さん自らがよいと思う空間、質感、そして暮らし方を、建て主側とわかりやすく共有する。 情報にあふれた現代、迷子になってしまいそうな家づくりに、新たなスタイルを投げかけています。 設立から4年目で既に9軒の実績があり、現在も複数のプロジェクトが進行中。母体となる小大建築設計事務所では戸建て住宅や商業建築も手掛けています。建築家という職業・仕事の在り方を自ら押し広げる、次世代クリエイターに今後も注目です。