【ホープフルS】総決算の全頭診断! 暮れの中山で爆発するのは?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析。出走予定馬の適性を査定し、好走馬をあぶり出します。今年最後のGⅠとなるホープフルSを全頭診断! 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<ホープフルSの血統傾向>
芝2000メートルという日本の主流カテゴリーの2歳GⅠらしくディープインパクトやキングカメハメハといった主流種牡馬の活躍が目立つホープフルS。ただ、中山内回りコースをこなす機動力が求められるため、配合形は日本ダービーや桜花賞などとは微妙に異なり、DanzigやLyphard、Nureyev≒Sadler's WellsなどからFair Trial血脈を刺激した配合馬の好走が目立つのがホープフルSというレースです。
アスクシュタイン
母ヴィクトリアズワイルドキャットはダート7ハロンの北米GⅢ勝ち馬で、母の半兄には2010年ドバイゴールデンシャヒーン勝ち馬Kinsale Kingがいます。ドゥラメンテ産駒の本馬は牝系譲りのスピードを武器に逃げ切りで連勝したものの、その反面、折り合い面での不安も残す現状。突進系の血脈を豊富に併せ持つため、タメてキレるタイプではなく、きっぷ良く飛ばして後続の余力も削り切りたいところです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
アマキヒ
母アパパネは3歳牝馬3冠などGⅠ5勝の名牝。また、ディープインパクト産駒の姉アカイトリノムスメは21年秋華賞馬で、本馬はほぼ同血のブラックタイド産駒の牡馬です。オールマイティーな芝中距離血統で、中山芝2000メートルも苦にすることはないでしょう。ただ、もまれる競馬を経験していないだけに、多頭数の小回り戦は大きな課題となりそうです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★