【ホープフルS】総決算の全頭診断! 暮れの中山で爆発するのは?/坂上明大の重賞血統査定
ファウストラーゼン
母ペイシャフェリスは14年アネモネSなど芝1400~1600メートルで4勝。モズアスコット産駒の本馬はSadler's Wellsの4×5やDanzigの5×5を持ち、小回りのマイル前後がピッタリの舞台でしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
マジックサンズ
4代母バレークイーンにさかのぼる名牝系に属し、母コナブリュワーズは芝1400メートル以下で4勝。本馬の半姉には昨年の桜花賞2着馬コナコーストがいます。母がNureyev≒Sadler's Wellsの4×4、本馬がサンデーサイレンスの3×4やStorm Cat+フレンチデピュティを持つなど日欧米のバランスの取れた配合形で、舞台を選ばず堅実な走りを披露してくれそうな優等生タイプです。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
マスカレードボール
母母ビハインドザマスクは芝1200~1600メートル重賞3勝馬で、母マスクオフはLyphardの4×4を持つ機動力型ディープインパクト産駒。本馬の3/4同血の姉には秋華賞2着馬マスクトディーヴァ(23年ローズS、24年阪神牝馬S)がおり、ドゥラメンテを父に配した本馬も立ち肩の機動力型に出ています。ただ、気性面の難しさが残っている現状。レースに集中させられるかがポイントとなりそうです。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
ヤマニンブークリエ
母ヤマニンプードレは芝2000~2200メートルで3勝を挙げたチチカステナンゴ産駒で、キタサンブラック産駒の本馬も胴伸びの良い中長距離馬体形。LyphardやFairy King、Danzigなどを通じてFair Trial血脈を豊富に併せ持ち、中山芝2000メートル適性は高評価。ただ、成長スピードは遅めで、本格化は3歳秋以降でしょう。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★
リアライズオーラム
母オリヒメの兄姉にはMajestic Harbor(14年ゴールドCアットサンタアニタS)とDanza(14年アーカンソーダービー)という2頭のGⅠ馬がいる良血。本馬の兄姉2頭は1400メートル以下で勝利を挙げていますが、オルフェーヴル産駒の本馬は伸びの良い馬体を有し、中距離前後が守備範囲でしょう。立ちつなぎの脚元からダートでの走りも見てみたいパワータイプです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★
レーヴドロペラ
近親にレーヴディソールやレーヴミストラルなどがいるフランス発の切れ味自慢の牝系。モーリス産駒の本馬もスローペースのマイル~中距離戦が合いそうで、成長スピードからも2歳戦向きの早熟タイプとは言えません。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★
坂上 明大