「品川プリンス」でも軽症者受け入れ 東京都医師会
東京都医師会は17日、記者会見し、都とともに行っている軽症者のホテルへの移送について、現場の状況について説明した。猪口正孝副会長は、最初にホテル療養を始めたビジネスホテルでは「医師、看護師、事務のメンバーが滞在して、直接内線電話などで健康チェックしている。異常がある患者には直接あったり、入院元に戻ってもらったり対応している」と述べた。 また、昨日(16日)からは品川プリンスホテルでも軽症者の受け入れを始めたことを明らかにした。猪口副会長によると、品川プリンスホテルでは、「入院する前のかなり軽症だという患者を宿泊療養するという形で受け入れている。ただし、宿泊療養は病態が安定する前で、ウイルスの感染力もまだ高い時期かもしれない。(ここで)試みを行った上で状態が悪くなる方が多いようであれば、入院を優先する形を取るかもしれない。しばらく様子をみて、方向性を決めていきたい」と話した。
猪口副会長はまた、「地区の医師会の先生方が安心して、ホテルの療養に健康チェック任務にあたるうえで必要な研修を都医師会が週1回行っていく予定」とも発表。この研修は、きょう(17日)から始めるという。 会見冒頭では、尾崎治夫会長が「ウイルスというのは人から人に移っていかないと生きていけない半生命体だ」と説明したうえで、人と人の接触を減らすことで感染拡大を防ぐことができると主張。都民に協力を呼び掛けた。