一番ヘルシーなチーズは? 健康的なチーズベスト5
チーズはいつどれを食べても、後ろめたいものだと思っていない? 一度よく考えてみて。たしかに脂肪とナトリウムが多くて栄養価は低いチーズもあるけれど、なかには十分なたんぱく質、ビタミン、健康的な細菌が含まれていて、ヘルシーと言えるものもある。今回一番ヘルシーなチーズを決めるにあたり、二人の栄養士と一人の食品科学者に話を聞き、考慮すべきさまざまな要素を教えてもらった。 ドレクセル大学の料理芸術および食品科学のプログラムディレクターであるローズマリー・トラウトさんは、「一つの要素として、カロリーあたりの栄養素密度に注目する」だけでなく「満腹感や、栄養素がどの程度吸収され代謝されるか」もチェックするようアドバイスをくれた。また登録栄養士の資格をもつジェニファー・アルトマン博士は「飽和脂肪酸とナトリウムが低く、たんぱく質、カルシウム、プロバイオティクスが豊富」なチーズに注目するようコメント。これらすべてを念頭に置いて、頻繁に食べたいヘルシーなチーズベスト5を紹介!
モッツァレラ
1サービング(約28g)あたり6gのたんぱく質が含まれるモッツァレラは、普段食べる種類のなかでもっともヘルシーなチーズの一つ。アルトマン博士によると、モッツァレラは「摂取量を制限すべき栄養素である飽和脂肪酸とナトリウムが少ない」だけでなく、「骨の健康に不可欠な栄養素であるカルシウム、リン、亜鉛の優れた供給源」だそう。 さらに、腸の健康を促進する二つの貴重なプロバイオティクス、ラクトバチルス・カゼイ菌とラクトバチルス・ファーメンタム菌の優れた供給源でもある。モッツァレラのチーズスティックやピザなど、さっそく食べたくなってきたかも?
ゴートチーズ
山羊の乳から作られるこの柔らかくクリーミーなチーズには、多くの健康メリットがある。山羊の乳はビタミンAとリボフラビン(ビタミンB2)が豊富であり、乳糖が牛乳よりも少ないので乳糖不耐症の人は摂取しやすいかもしれない。 さらにトラウトさんによると、「山羊の乳は牛乳に比べて短鎖脂肪酸の濃度が高い」という。これらの脂肪酸は「山羊の乳から作られたチーズ特有の強烈で刺激的な味」を作る成分であり、「代謝反応性」が高いことから過剰な脂肪として体に蓄積される可能性が低い。 ミズーリ州にある「トゥー・シックス・フィットネス」のオーナーで管理栄養士のキム・ヤウィッツさんによると、これらの小さな脂肪分子が「より早く消化されることでより早く満腹感を感じ、その後の食事のカロリー摂取量減少」につながるそう。食べる量のコントロールをサポートする効果があるチーズなんて、ダイエッターはとくにうれしいはず。