J2から大躍進…W杯アジア予選で猛威「非常に驚くべきこと」 27歳の新エース候補に海外熱視線
日本代表FW小川航基、代表通算9試合9得点の活躍ぶりに海外注目
日本代表は11月シリーズのワールドカップ(W杯)アジア最終予選で2連勝を飾り、8大会連続での本大会出場権獲得に王手を懸けた。充実の戦いぶりを示した今シリーズの中で強烈なインパクトを残した1人が、FW上田綺世(フェイエノールト)の負傷離脱で先発のチャンスを手にしたFW小川航基(NECナイメヘン)だ。海外メディアもその活躍に熱視線を送っていた。 【実際の映像】小川航基が相手のマークを振り払って決めた豪快ゴールの瞬間 小川は負傷の上田に代わって2試合ともに先発でセンターフォワードとして起用された。インドネシア戦では公式記録こそオウンゴールになったものの、MF鎌田大地のラストパスにゴール前で詰めて先制点に絡んだ。そして中国戦ではヘディングから2得点。これで代表通算9試合9得点と驚異的なペースでゴールを重ねている。 FIFA公式サイトでは「小川は日本の答えか?」と特集。「小川は日本代表9試合で9得点。2023年になるまでJ2で4シーズンを過ごした27歳にとっては快挙であり、日本が長年抱えていた問題の解決策を手にした可能性を示唆している」と今予選での活躍ぶりを称賛していた。大迫勇也(ヴィッセル神戸)や岡崎慎司氏ら近年の代表チームを支えてきたストライカーたちも、W杯本大会では複数得点を挙げたことがない点が指摘されたうえで、小川にそうした壁を打ち破る期待が懸けられている。 また、アメリカのスポーツ専門テレビ局「ESPN」でも「上田の不在に小川が新たな選択肢として正当な主張」として、小川が上田とのポジション争いに名乗りを上げたと報じていた。 同メディアも「2023年以前はJ1でプレーせず、J2で4シーズン過ごした彼がヨーロッパへ渡ったのは非常に驚くべきこと」とそのキャリアに触れたうえで、「この(11月シリーズの)2試合では、ターゲットマンとして活躍しただけでなく、リンクマンとしての役割もこなせる能力を証明した」とその活躍が伝えられている。 森保ジャパンでは抜群の決定力の高いポストプレー能力を持つ上田が絶対的なエースとして君臨してきたが、ここにきて小川がゴールという確かな結果で先発奪取に向けた猛アピールを続けている。来年3月の予選では本大会出場権獲得の行方が最重要トピックになるとはいえ、ストライカーのポジション争いにも大きな注目が集まりそうだ。
FOOTBALL ZONE編集部