北極と南極を走った唯一のEV! これが「Pole to Poleプロジェクト」を走破した日産アリアだ!! 39インチタイヤのド迫力ボディを見よ!
北極から南極までを電気自動車(EV)で走破する世界初のチャレンジ「Pole to Pole」プロジェクトで、英国の探検家クリス・ラムゼイ夫妻とパートナーシップを結びチャレンジ車両としてアリア(e-4ORCE/B9)を提供。2023年3月29日の北極スタートから南北アメリカ大陸を縦断し、2023年12月15日に南極に到達。プロジェクトは成功裡のうちに完遂された。そのチャレンジ車両が、クリス・ラムゼイ夫妻のチャレンジ報告と共に日産本社に届けられギャラリーで展示された。 【画像】日産本社ギャラリーに展示された「Pole to Pole」を達成したアリア。
39インチタイヤを納めるカスタムボディ
このプロジェクトのためのアリアの最大の改造ポイントが39インチタイヤの装着だ。タイヤは39×15.50R17サイズのBFグッドリッジ製オールテレインT/A K02。ヘビーデューティなオフロード車が装着するサイズで、このタイヤを装着するためにボディをカットしてタイヤハウスを拡大。さらにオーバーフェンダーを追加している。 このタイヤでスタート地点の北極からゴールの南極まで、氷雪路はもちろん砂漠や山岳地帯の未舗装路、そして通過する街の舗装道路も走っている。グリップが求められる南極の深雪では空気圧を極限まで落として走行したそうだだが、だいたい30psi(206kPa、2.1kgf/cm2)から、4psi(27kPa、0.28kgf/cm2)の範囲で調整したということで、その下限の低さには驚かされる。 それでもタイヤに関するトラブルはたった1回のパンクを除けばほとんどなかったという。 とはいえ、これだけ大きなタイヤのパンク修理は大変そうだが、そのために前後バンパーにはジャッキポイントが追加されている。 また、このチャレンジでは未舗装路を多く走ることから、車体底面には特にバッテリーを守るためのアンダーガードがフロントからリヤまで張り詰められていた。 道なき道も含め3万3000km以上を走破した車体にしては意外と綺麗だが、やはりところどころにダメージが見受けられた。ただし、フロントバンパー右下の大きめの破損についてはジュリー・ラムゼイ氏が「夫とのドライビングスキルの差によるもの」とおどけてみせた。