カルドーソ、バリオスら2010W杯で日本を倒した時は強かったのに…… 欧州組も激減と低迷するパラグアイ代表の現状
コパ・アメリカ2024で取り戻したい自信
2010年のワールドカップ・南アフリカ大会でベスト16に進んだ日本代表は、ベスト16でパラグアイ代表と対戦。PK戦の末に惜しくも敗れたのだが、当時のパラグアイには豊富なタレントが揃っていた。 あれから14年。パラグアイは南アフリカ大会が最後のワールドカップ出場となっていて、以降は南米予選を突破できていない。 パラグアイは25日にコパ・アメリカ2024初戦でコロンビアと対戦するが、その大会を前に同国のレジェンドGKホセ・ルイス・チラベルト氏はチームがアイデンティティを失ってしまったと語る。 「昨今のパラグアイはアイデンティティを失っている。なぜ失ったのか?1つは、我々が招聘してきた外国人監督たちが皆それぞれ独自のシステムを持っていたからだ。 それによってパラグアイの選手たちは道を見失い、どのシステムでプレイすればよいのか分からなくなっていた」(『SPORT』より)。 2000年代はパラグアイ人監督が代表を指揮するケースもあったが、2014年からはアルゼンチン人のラモン・ディアス、コロンビア人のファン・カルロス・オソリオ、アルゼンチン人のエドゥアルド・ベリッソ、そして現任のアルゼンチン人監督ギジェルモ・スケロットと、外国から監督を招聘してきた。 また、メンバーも小粒にはなっている。今回のコパ・アメリカに臨むメンバーの中に欧州5大リーグでプレイしている者はヘタフェDFオマール・アルデレテ、ニューカッスルMFミゲル・アルミロン、ブライトンFWフリオ・エンシソの3人だけだ。 2010年のワールドカップで日本を撃破した当時の代表メンバーには、ベンフィカFWオスカル・カルドーソ、マンチェスター・シティに在籍していたレジェンドFWロケ・サンタ・クルス、サンダーランドDFパウロ・ダ・シウバ、ドルトムントFWネルソン・バルデス、ドルトムントで香川真司とチームメイトになるFWルーカス・バリオスら欧州組も多かった。 2026年のワールドカップからは南米の出場枠も増えるため、次こそは出場権を取り戻したいところ。そのためにも今回のコパ・アメリカで自信を深めたいところで、チラベルト氏は初戦の相手コロンビアにも劣っていないはずと選手たちへの信頼も口にしている。 今大会はコロンビア、ブラジル、コスタリカと同居する難しいグループではあるが、パラグアイはここを突破できるか。
構成/ザ・ワールド編集部