【パリ五輪2024】24歳で初出場!アーチェリー日本代表・野田紗月の強さの秘訣「毎日8時間、矢を打ち続けた」
70メートル先にある標的は直径122cmの円。その的の中心を狙って矢を放つ瞬間は、息をのむ緊張感に包まれる。アーチェリーは、繊細なスキルと高い技術に加えて、メンタルの強さが求められる競技だ。 【動画】 綺麗な二の腕を目指す!アーチェリー日本代表・野田 紗月選手のおすすめトレーニング法 日本のエースアーチャーとして注目を集めている野田紗月選手は柔らかな笑顔が印象的だが、ひとたび的を見据え弓を構えると、その力強く凛々しい姿に目を奪われる。
1日8時間、矢を打ち続ける
彼女の強さを支えているのはその練習量だ。「とにかく的に向かって打ち続ける」という日々。集中力を必要とする、気の遠くなるような練習だが、本人は「楽しいです」と笑顔を見せる。 「試合では1回の制限時間が3分なので、練習でも同じように3分間ずっと打って、矢を取りに行き、また3分打つ、と繰り返します。長くて1日8時間くらい、350~450は打っています。 コーチが打ち方の悪いところを指導してくれるので、1日の練習のなかでどんどん直していく。それを次の日も、また次の日も継続して打てるように練習します。何回も打つことで、打ち方が一定に保てるようになるんです」
目指すのは「ブレない、安定した体」
自身が語る彼女の強みは「力強いシューティング」。170cmの長身を武器に、弓を引く強さは44ポンドと女子のなかでも重い。大学在学中に比べ、社会人アーチャーとなった現在の体は、さらに大きく、安定している。 「風で体がブレると打てないので、ブレない体づくりをしたくて、体を育てています。大会シーズンでない冬は、練習した後にトレーニングやランニングといった体づくりのメニューも加えます。筋力トレーニングでは、ダンベルなどを使って全身を鍛えたり、体幹トレーニングをやったりもします。 食事は、週に2~3日のトレーニング日はタンパク質を摂るために鶏肉をメインに食べたりはしますけど、基本的にあまり気にしていないんです。朝ごはんは納豆とご飯、豆乳。自炊するときは夜2食分つくって、その日の夜と次の日の朝ごはんにします。好きなものを好きなだけ食べるので、食事に関するストレスはありません」 トレーニング後は特に体のリカバリーが欠かせない。その方法を尋ねてみた。