「意外と笑うんだ」って言われてたけど――池田エライザ、髪を切ったら「ゴチ」もラクに
女優やモデルのみならず、歌手、映画監督など様々な分野で活躍する池田エライザ(26)。今年1月から「ゴチメンバー」を務め、慣れないバラエティーに毎回撃沈しては反省の連続だという。そんな困難な状況にもかかわらず出演を踏み切れたのは、髪を切った影響があるようだ。「すごく笑いやすくなった」と語る池田エライザの心境は。(文:岡野誠/撮影:木村哲夫/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
真っ当な批判は真摯に受け止める。
「公の場で何かを発信すると、誰かを傷つけてしまうんじゃないかって考えてしまいます」 昔から優しい言葉が好きだった。そう話す池田は、自身の言葉の重みを確かめるようにインタビューに臨んだ。 表現者・池田エライザの成長過程はインターネットの大転換期と重なった。モデルデビュー後まもなくの2010年代、スマートフォンの普及によってソーシャルメディアが発達し、視聴者や読者の意見がダイレクトに届くようになった。有名人の置かれる立場がデビュー前後で一変してしまった。 「今、芸能人全員が誰かを傷つけてしまわないようにと、なにか罪を抱えているような顔をしていて。私も自分の発言の影響をすごく気にしてしまうし、偏った意見や考え方と捉えられるのは怖いので、最適な言葉を探す癖がつきました」 誹謗中傷は論外だが、表現活動に論評はつきものだ。昨今は正当な批判を嫌い、心地よい言葉だけを求める風潮もある。 「昔ほどではないですけど、出演した作品の評判は見ます。ファンの反応だけだと、どうしても褒め言葉でいっぱいになっちゃいますからね。うれしいけど、自分に心地いい情報しか入ってこないのはよくない。映画を作ったときだと『急ぎ足に描き過ぎていて内容が入ってこなかった』という意見は真摯に受け止めるべきだなと思いました。逆に、『若い女が調子に乗ってる』みたいな書き込みは気にしないですね」
池田は批判と誹謗中傷を明確に区別した上で、必要と感じれば取り入れる。 「コメントを書いている人がすべてじゃないと思うんです。何も書き込まないけどDVDで保存して何度も見る人だっている。実際、私は面白いと感じてもネットで発信しないタイプだったから、そういう人たちを信じています。すごいおしゃれなフランス映画とかにはまった時期もあるけど、結局、家にあるのは『アイス・エイジ』とか。ナマケモノのシドがずっと好きなんですよね」 誰しも、自分の大切なツボがある。自身の偽らざる感情の前に、他者の評価は力を持たない。 「有名な人が面白いと褒めたら、他の人も一斉に同調する現象もありますよね。声の大きい人が『この作品わからなかった』と言ったら、その人のファンが『わからない』って。私は視聴者や観客として見るとき、レビューには影響されないですね。需要があるから作品は存在している。一人ひとり価値観が違うし、見方や感じ方も異なる。自分の目で判断したい」 最近、若者世代を中心に作品を早送りで見る“倍速視聴”が流行している。この傾向についてはどう考えるか。