パニック障害がきっかけでヨガに出合った元バレエダンサー 生きることがラクになった2つの学び【ヨガで人生が変わった】
ヨガは誰かに見せるものではない
そのような心境の変化を経て、私も同じような苦しさを抱えている人へヨガを伝えられるようになりたいと考え、23年にインストラクターの資格を取りました。現在はオンラインでレッスンを担当しています。 実はヨガを始めた当初、私は人前に立って踊るという習性からポーズを誰よりも綺麗にとらなければいけないという意識が働いていました。オンラインレッスンなので、本当に誰も見ていないはずなのに……です(笑)。でも、当たり前ですがヨガは誰かに見てもらうためのステージパフォーマンスではありません。自分自身の身体と心と向き合ってそれぞれの声を拾い上げる時間です。 同じポーズをしていても、その日の気候やホルモンバランス、昨日の出来事などによって得られる感覚は全然変わってきます。レッスンを通して、その時々の変化を味わいつつ、一昨日とも昨日とも、そしてきっと明日とも状態は違うけれども「私という存在はいつでも変わらない」という気づきを得て、参加者の皆さんが毎日を大切に過ごしていけるようお手伝いができたら嬉しいなと思って活動しています。
今後はより幅広く女性美を追求
また現在は、新たに骨格改善メソッドの勉強を進めています。ヨガとの掛け合わせで心と身体を名実ともに美しく整えていくためのレッスンを構築していきたいと考えて、準備をしているところです。 インストラクターとして、ヨガを通じて自分自身を知り、骨格へのアプローチをプラスすることで、一人でも多くの女性が心も身体も健やかになっていくことのサポートをしていけたら、と思っています。
取材:鈴木彩乃 撮影:中原義史 写真提供:紅音