ツーリング初心者必見! 出発前にチェックしたいメンテナンスのポイント×7選
冷却水:涼しくなってもオーバーヒートに要注意
マシン性能がいくら進化しても、エンジントラブルの代表格である「オーバーヒート」は今も昔も変わらない問題です。その原因の中でもっとも多いのが、冷却水の不足です。これは、リザーバータンクの冷却水量をチェックするだけで、未然に防ぐことができます。ツーリングに出かける前に、必ず確認しておきたいポイントです。 オーバーヒートは暑い夏だけでなく、じつは、秋や冬でも起こりうるトラブル。また、冷却水は一度入れれば終わりではなく、時間とともに劣化するものです。定期的な交換も心がけましょう。理想的な交換サイクルは、メーカーの推奨する年数や、走行距離に基づいて行うべきです。詳しくは、愛車の取扱説明書を参照しておきましょう。
ブレーキパッド:長距離ツーリング前に摩耗チェックを徹底
ブレーキはもっとも重要な保安部品です。ブレーキが十分な性能を発揮しなければ、どんなに低速でも命に関わるリスクがあります。ツーリング前には、必ずブレーキパッドのチェックを行いましょう。 ツーリングは、日常的な街乗りとは異なり、長距離を走ったり、過酷な環境でブレーキを連続使用することが多いです。そのため、まだブレーキパッドが残っていると思っていても、意外と早く摩耗が進んでしまうこともあります。 筆者の経験談ですが、2泊3日で伊豆半島をツーリングした時の事、ぐるぐると山道を走り回った結果、まだ十分残っているはずだったブレーキパッドが一気に摩耗してしまい、ベースが見えてしまう「鉄パッド」状態になってしまったことがありました。ツーリングシーズンはブレーキパッドの交換タイミング割り切るのもいいですし、不安がある場合は、事前に新品に交換しておくことが安心です。
クラッチワイヤー:トラブル予防のための事前チェックを忘れずに
筆者の経験上、ツーリング先で「まさかのトラブル」として、真っ先に挙げられるのが、クラッチワイヤーの断裂です。考えもしない場所、タイミングで起こることしばしば。筆者だけでなく、仲間たちもツーリング中に、クラッチワイヤーが切れた経験がありました。 (クラッチはしっかり切れてほしいけど、“切れる”の意味が違う!) クラッチワイヤーが切れる前兆としては・・・ ・クラッチ操作が重くなる ・クラッチを切るときにザラザラとした感覚がある ・急にクラッチの遊びが大きくなる ・・・といった症状が挙げられます。これらの兆候が現れたら、ワイヤーが切れる直前のサインです。 クラッチワイヤーは、クラッチレバーの根元で切れることがほとんどなので、クラッチ操作時にワイヤーの様子を確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。もし少しでも不安を感じたら、躊躇なく交換することをお勧めします。 ある程度経験を積んだライダーであれば、クラッチレバーなしでも走行は可能です。しかし、とくにツーリング中にクラッチ操作ができない状態はとても困難です。これは、必ずチェックしておきたい項目のひとつです。