子規の句にちなんだ「柿の日」に、ゆかりの著名人に箱詰め贈ったら…巨人・阿部監督から「お返し」届く
チームカラーがオレンジ
「柿の日」(10月26日)に合わせ、和歌山県内有数の産地の橋本市が柿にゆかりのある著名人らにたねなし柿の箱詰めを初めて贈ったところ、プロ野球・巨人の阿部慎之助監督らからお礼の品が届いた。著名人らのSNSなどでの発信を通して柿をPRする狙いだったが、望外の反応。市は市役所1階ロビーで返礼品の展示を始めた。 【写真】王監督の頭をなでるクロマティ
柿の日は、俳人の正岡子規が「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだとされる日(1895年10月26日)にちなみ、2005年に制定された。
市は毎年、アピールに取り組んできたが、今年は「この世界を柿色に染めたい―勝手におすそわけ編―」と銘打ち、松山市立子規記念博物館や橋本市出身の尺八奏者・辻本好美さん、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などに出演した俳優の柿澤勇人さん、阿部監督ら全国の22の団体や著名人に柿を贈った。
柿澤さんは名字に柿がつき、阿部監督は巨人のチームカラーがオレンジだということで対象にした。
送付の約1週間後、柿澤さんからは「この世界を柿色に染めていきましょう!」というコメント付きでサイン入りのポスターが市役所に届いた。阿部監督からは巨人のロゴが入ったタオルなどが送られた。
市は来年3月末まで市役所1階ロビーに飾り、柿をPRすることを決めた。
辻本さんは自身のSNSで柿が届いたことを紹介してくれたといい、市の担当者は「お礼の品までもらえると予想しておらず、ありがたい。展示を多くの人に見てもらいたい」と話した。