有馬ゲートイン前の言葉に感激「泣きました」 “16頭”へ敬意、44歳男性アナは「粋な実況でした」
第69回G1有馬記念
中央競馬の総決算となる第69回G1有馬記念(芝2500メートル)が22日に中山競馬場で行われ、戸崎圭太騎乗の5番人気レガレイラ(牝3・木村、父スワーヴリチャード)がハナ差の大接戦を制し、優勝した。日本中央競馬会(JRA)がジョッキーカメラを公開する中、レースを実況した44歳のベテランアナウンサーをフォーカスした“実況カメラ”がネット上で話題に。「粋な計らいに泣きました」「魂の籠った実況お見事です」などと感動の声が広がっている。 【動画】「泣きました」「お見事です」 44歳男性アナが双眼鏡越しに有馬記念を実況した実際の動画 最大級の敬意を示した。ニッポン放送でのラジオ実況を務めたのは、フリーアナウンサーで、同局のスポーツ実況でおなじみの44歳・清水久嗣アナウンサー。ファンファーレが鳴り、ゲートイン前にまず触れたのがドウデュースが無念の出走取消となったことだったが、その後は「しかし、主役なき有馬記念ではありません。新たなヒーローが生まれる有馬記念。しかしあえてここで言わせていただきたい。ありがとうドウデュース、さようならドウデュース。15頭が間違いなくあなたを超える走りをする3コーナー手前のゲートインが始まろうとしています」とラストランを予定していたG1・5勝馬に最大級の敬意を払った。 ヘッドホンマイクを着け、双眼鏡を覗きながら的確に実況。1周目のゴール前を通過するときには双眼鏡ではなく自分の目で全馬の動きを伝えた。1000メートル通過の際も62秒9のタイムが「過去10年で2番目に遅いペース」と即座に情報を盛り込み、それ以外は資料に目を向けることもなし。最後の直線では残り200メートルの時点で双眼鏡を置き、レガレイラとシャフリヤールの壮絶な叩き合いを熱く伝えた。 清水アナは自身が実況する姿を映した“実況カメラ”の映像を自身のXに公開。「ドウデュースへの想いも込めたフルver.(8分)も何卒… 今年の競馬実況締めできました 素晴らしいレースに感謝」とつづった。 ファンからは感動の声が殺到。「粋な計らいに泣きました」「まじすごいです 相当な知識と相当な愛がなければ出来ませんね」「ドウデュースへの思いも伝わってきました」「何がすごいって資料全く見ずにほぼずーっと双眼鏡見て実況してること。これぞプロですわ」「鳥肌立った…実況カッコ良すぎるわ 映像浮かんでくる」「画が観える実況」「粋な実況でした。実況から『ドウデュース』と、もう聞けない名だと思っていましたから」など、競馬への思いだけでなく技術の凄さに舌を巻く声が上がっている。
THE ANSWER編集部