米GM、ロボタクシー事業から撤退 クルーズ再編でコスト削減
David Shepardson Nora Eckert [10日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)は10日、自動運転タクシー「ロボタクシー」の事業から撤退すると発表した。 ロボタクシー事業は傘下のGMクルーズが手がけている。GMはこれまでクルーズに100億ドル以上を投じてきた。撤退の理由を、事業拡大に必要となる膨大な時間とリソース、およびロボタクシー市場の競争激化を挙げた。発表を受け、GMの株価は時間外取引で一時3.2%上昇した。 今回の動きは、GMが電気自動車(EV)計画を縮小し、合弁事業であるバッテリー工場の株式を売却し、中国事業を再編する中に行われたもので、今後は収益性の高いガソリンエンジンのピックアップトラックなどの製造に注力することになる。 メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会議で「ロボタクシーを運営するコストを理解する必要がある。かなりの額であり、これはわれわれの中核事業ではない」と述べた。 再編計画が6月末までに完了すれば、最大約20億ドルのコストを削減できるという。クルーズの従業員がどの程度GMに異動するかは明らかにしなかった。 バーバラ氏は2023年にクルーズ事業が30年までに年間500億ドルの収益を生み出す可能性があると述べていた。