ソフトバンク・大津 2桁勝利へ筋肉量アップ “スタミナ切れ”反省…まず「内転筋を強化したい」
ソフトバンクの大津亮介投手(25)が7日、来季の2桁勝利を誓った。先発転向1年目の今季は前半戦で6勝をマークしながら7勝に終わった。今オフは投球で重要な内転筋を鍛えるなどして筋肉量を増やし、バテずにシーズンでフル回転できる体をつくり上げていく。この日は福岡市内でトークショーに出演し、ファンにも自身初の10勝到達を約束した。 今季の大津は先発に転向し、7勝7敗、防御率2・87の好成績をマーク。オールスターにも初出場した。 それでも悔しさが残った。「前半で6勝を挙げたことを考えるとありえない」。夏場から失速し、2軍落ちも経験。7月6日の楽天戦から9月22日の同戦まで8試合連続で勝ち星がつかず、7月以降は1勝どまりに終わった。「来年は2桁勝利を目指している。やることをやって絶対に達成したい」と燃えている。 何が原因かは明確になっている。「今年の一番の課題は体力。筋量がないからこそバテやすいのもあった。実際に(シーズン中)骨格筋量が落ちて体のキレがなくなり、肘の位置とか全体的に高さがなくなった。波を減らすというか、同じ角度で投げられるようにしたい」 来年1月の自主トレは2年連続で尊敬するオリックス・山岡と行う。大津同様に細身のタイプで、どのように体を使うべきかを熟知している投手だ。「この体を一番うまく使えるトレーニングをやっている。うまく内転筋とかを強化したいと思っているので。そこの筋量を大きくしたい」。教わっている独自のスクワットの負荷を増やしていく考えだという。 人生初の体重70キロ台にも近づけていくつもりだ。シーズン中は65キロで現在は66~67キロになっている。「オフに入り太りました。そこから筋量に変えようかなと思っている。70キロは去年難しかったけど、いけるところまでいきたい」 この日のトークショーでもファンに2桁勝利を誓った。そのためにもキャンプから猛アピールしていく。小久保監督は来季の開幕投手に早くもエース有原を指名。モイネロ、スチュワートまでを当確として、残りは競争となると明言している。まずは開幕ローテーション入りから目指していく。 「本当に課題は明確なので、非常にやりやすいオフシーズン」。今季の悔しさを必ず糧にして飛躍のシーズンとする。(木下 大一)